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なるほど、わかった。
最近の死にネタ系やネガティブ話はきっと反動が来たんだ。
なるべく明るくいようと思ってるんです。
中学時代は本当に周りに迷惑かけてばっかりだから、これからは明るく行こうって。
でもきっと、こう言うところで反動出るんだなって思った。
うん、それでいいや。何か、自己満足。
タイトルが暗い上に書いてることも暗いな。落ち着け、俺。
そんな訳で、はい。
思い立ったら即行動、でんおーネタ。ぴあのふおーむ話を書くよ。
指先から生まれるのは、悲しい音色。
きっと、もう、僕にはこの音しか奏でられない。
部屋には先輩と僕しかいなかった。
響くのは、僕が弾く、ピアノの音色。
ただ、先輩は何も言わずにその音を静かに聞いている。
「お前、ピアノ弾けるよな。」
「え?」
「弾けるんだったら、少し聞かせろよ」
「あ、別にいいけど、演奏料払ってもらうよ?」
冗談めいて言うと、先輩は真顔で
「払ってやるよ」
と言った。様子が変だと、この時点でやっとわかった。
ピアノの彼が、電車を降りてから静寂が響いていた。
それはつまり、あの人―――若き天才ピアニストが目覚めて、彼の事を思い出した事を意味している。
別に、静寂と言ってもキンちゃんはいつものように大きないびきをかいていたし、リュウタも踊ったり回ったりしていた。
けれど、先輩が言った。
―――静かなんだよ―――
だから、僕にピアノを弾かせた。
ピアノを弾くことに躊躇いはない。けれど、何故先輩がそんなにもこの音色を聞きたがっているのかがわからない。
「終わったよ。」
後ろにいる先輩を見ると、腕を組んでじっと僕を見つめている。
「・・・どうしたの、先輩。何か、変だよ」
「だよな・・・」
そう言って、先輩は大きくため息をついた。
「不思議だよな、ピアノって。」
「え?」
「こんなのをただ叩いて鳴らすだけなのに、何でこんなにきれいなんだよ。」
綺麗。
「綺麗?」
「きれいだよ。ピアノの音。」
そう言って先輩は僕の隣に近付いて、ピアノの音を鳴らす。人差し指で、いびつな音色。
「先輩、もしかしてピアノ弾きたいの?」
僕が先輩を見上げて訊くと、先輩は小さく頷いた。
「・・・わりぃか。」
「いや、意外だなぁって。先輩、そういうの好きじゃないと思ってたからさ。」
「昔から、弾いてみたかったんだよ。」
また、人差し指をずらして音を鳴らす。そんな弾き方じゃないよ。
「こうやって、指をここに固定するんだ。」
「え?」
無意識のうちに、先輩の手をとって、ピアノの指導をする。
別に僕はピアノ教師でもないから、専門的なことはいえないけれど、基礎は教えられる。
「こうやって、こう。それで、親指から押すんだ。」
「こ、こうか・・・」
不定期なリズムで、ピアノが鳴る。
「うん、そう。」
次は、このリズムにあわせて。と、手を叩く。先輩が、それにあわせて音を鳴らす。
「そうそう。じゃあ―――」
「あっ、おう・・・!」
楽しげに、先輩が音を鳴らす。
まるで純粋な子供の音色。
いつか聞いた、優しげな、何も知らない楽しい音色。
僕が奏でられない、純粋な音。
いつか奏でた、優しげな、何も知らない楽しい音色。
そんな音色が、部屋に響く。
:あとがき:
本来なら浦桃だったのだが、何か違う。
結局悲観的な浦が書きたかったのね、私。
まぁ浦は基本的にそういうポジションだと信じている。
ピアノフォーム聞きながら書きたかった・・・orz
どっちにしろ、浦は純粋に戻れないよね!(コラ
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