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そして今日もまた「殺し屋アリス」より。
本当に零音ちゃんのキャラを好き勝手してます、ごめんねー。

理想の関係図は
アリス→白ウサギ→チェシャ→アリス→・・・みたいな。空回りラブ大好き!!!

そんな訳で今回は白チェシャ。

一度、彼に言った事がある。
「歪んだ笑み」
それが、私の目に見えた彼の笑み。
―――それが、彼。


「何故、急に居なくなったんだい?」
彼の姿を見たから、私は声をかけた。比較的、穏やかに。
「俺は、あの人以外に、従えるつもりはない。」
キッパリと、彼は言う。冷たい目で、私を見る。
「お前は、どうしてそこに居る?」
「・・・どうして?それは私が、女王に従える身、だから。」
「ふざけるな・・・!!!」
そして、彼は私の胸倉を掴む。
「何でお前は、あの女に従っている!?」
―――忠誠も誓っていない、あの女に!!!!
「さっきも言っただろう・・・『女王』に従える『身』だからだよ。」
私がそう言うと、彼は手を離した。そして、舌打ちをする。
「殺し屋を、呼んだよ。」
私の言葉に、彼はハッとなる。
「なっ?!」
「良いじゃないか、これで彼女はいなくなる。」
「何がしたいんだ、お前は・・・」

一度、言われたこともある。
「偽りの笑顔」
それが、私の顔。それが、私の表情。
―――それが、私。

「どうしたんだい?君の顔が、台無しだよ。」
暗い表情の彼、似合うはずのない睨み。
「君には、笑顔が一番だよ。」
似合うはずのない、その笑顔が。
「気持ち悪い。」
そう言うと、彼は去ろうとする。

「最後に、笑ってください。」

ぴたりと、彼の足が止まる。
「僕のために、笑ってください。」
「・・・嫌いだ。」
―――表裏のある、お前なんて。
そう言ったかのように、彼は去って行った。
表裏のない生物なんて、この世にはいないというのに。それを、彼は知らないのだろうか?
まぁ、それでもいい。

彼の笑みが、見れたのだから。
一瞬、私を見下す、その笑顔。

彼は、気付いているのだろうか?
私のこの、恋心に。
僕のこの、愛情に。

「歪んだ笑み」
「偽りの笑顔」

ふたつはきっと、重ならない。




:あとがき:
胸倉掴んでみた。
えへへ、白ウサギはいいと思う。一人称に悩んだけど。
俺?僕?私?
でも表が僕で裏が私だといいと思う。でも、よくわからん。
結局は白ウサギは腹黒だと思う。うん、なんかこの話読むとものすごくMに見えるけど。
もうちょっとSっぽい白ウサギを書いてみたいと思う。

作者の忠告無視して書きやがったこいつー。
ごめんね零音ちゃん☆ゆるしてちょw(反省0
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