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怪しげな創作メモ的な。版権・オリジナル、何でもあり。 このブログを見た後や同窓で公式サイトを見るのはご遠慮ください。
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携帯パニック!の続編っていうか後日談。
タイトルの何が違うの?って、!が一個増えたこと。
・・・よくある手で悪かったな!!!

そして今回初めてデ ネブかあさんの一人称で。
やっべー、デネ ブかあさんむずいって!!!
やっぱり空白があって読みづらいのは許してくださいな・・・。


それでは携帯パニック!!どうぞ。

ミルクディッパーに俺が行くと、野上が疲れきった様子でうつぶせていた。
どうやら愛理さんはいないらしい。なので、うつぶせているのだろう。
「の、野上・・・?どうしたんだ?」
「あ・・・デ ネブきてたんだ・・・」
顔を上げた野上はやはり疲れている。そして、その疲れた顔でへらりと笑う。
「ごめんね、ちょっと体の調子が悪いから・・・このままでいい?」
「あ、ああ・・・」
どうしたんだろう?と、心配していると野上の前に一枚の紙があることに気付いた。
それは、携帯電話の通信料の請求書。
「・・・え?」
それを見て、俺は目を疑った。
通話料が軽く5万円を、何かゲームのダウンロード料金は10万円を越えている。
別に俺が、野上には友達がいないとかゲームはしないとか思っている訳ではなく、ただ、多すぎるだろと思っただけだ。
もしかして侑 斗に携帯を携帯電話を与えたら大変なことになるのではないか、と心配し始めた。
「野上、どうしてこんなに・・・?」
「いや、僕じゃ、ないんだけどね・・・」

「あんたたち、どうしてくれるのよ!!!!!」
デンラ イナーにハナの怒声が響く。ああ、やっぱり。
「つまり、モモ タロ スたちが何かやったのか・・・?」
俺が尋ねると、ハナはモ モタロ スを殺してしまいそうな勢いで睨んだ。
「おっ、俺じゃねぇ!!俺はなんにもしてねぇよ!!!」
「じゃあ、キン!!!!」
「俺でもない!!!」
睨みを向けられたキン タロ スもまた、手を挙げ首を振って否定した。
「じゃあ、ウ ラタ ロスとリュ ウタロ ス?」
「ウラ!!!!!リュウ!!!!!!」
ハナがそう叫びと、呼ばれた本人たちはくるりとこちらを向いた。その表情は――――飢えていた。
「・・・ど、どうしたんだ・・・?」
「この頃、ずっとああなんや。」
「気持ちわりぃぐらいに携帯に依存しやがって・・・」
なるほど、つまり野上の携帯電話の通信料の原因はこの二人なんだ。
「良太郎・・・ちょっと用事があるんだよ、ね?」
「良太郎~僕、お散歩いきたいぃー!!」
この二人が野上に憑いて、携帯を使用する。イマジンってこんなに怖いんだなぁと怖くなってしまった。
あ、俺がそうなんだけど、なんかこの二人はオーラが怖い。
もちろんそんなのを野上が許すとは思えない。あんな料金になったら誰でも使うのを規制するだろう。
もしも侑 斗がそんなにいっぱい使ったら、俺ならきっと携帯を預かるだろう。今の財布と同じように。

「そういえば、野上って携帯で規制とかしないのか?パスワード制にするとか。」
俺がそう言うと、野上は静かに首を振った。
「・・・あの二人、何でか知らないけどすごく勘が良くって。」
何度も何度もパスワードを変えたらしいが、尽く解除されてしまうとか。
「何度言っても聞いてくれなくって・・・ね。」
それで、デ ンラ イナーでは常に怒声が響く。その毎日らしい。

「大体、あんたたちって何に携帯を使ってんのよ!!」
ハナが、ウラ タロ スとリュ ウタ ロスに尋ねていた。確かに、そんなに通話料やダウンロード料がかかることって・・・?
「僕はね、世の女性たちに素敵な幸せ、というなの餌を与えているんだ。」
「えっとねぇー、歌とかぁ、ゲームとかを撮ってたら、こんなになっちゃった。」
ナンパと、趣味。
「じゃあ、何で良太郎のパスワードがわかるのよ!!」
「「勘。」」
二人は息ぴったりに言った。野上の言う通り、らしい。
「勘だけでわかる訳ないでしょうが!」
そういってハナはウ ラタロ スの頭を叩いた。かなりの大きい音が聞こえたのでこれは叩いた本人もかーなーり痛いのではないかと思う。
「あっ、だ、大丈夫か・・・?」
「っつ~っ!!!!」
「いっ、痛い・・・」
やっぱり。ハナもウ ラタ ロスも痛そうだった。俺は持っていた湿布を二人の痛そうな部分に貼る。
「でもさぁ、それで良太郎が文句言わないからいいんじゃないの?」
けろりとした態度でリュ ウタ ロスが言った。それを聞いたハナの眉間に、かーなーり深い皺が・・・
「そ、そんな皺をつけたら、残るぞ・・・?」
「関係ないでしょ!!!リュウタ!!!!良太郎の気持ちも理解しなさいよ!!!!」
そしてまた、ハナの怒声が響く。

「つまり、コイツが悪いわけやろ。」
キン タロ スがまじまじと携帯を見つめて言った。ちょうど野上がデ ンラ イナーにきて、休んでいた時だ。
うつぶせる野上の前にキン タロ スが、隣にモ モタ ロスが座って、心配そうに見ている。
「全く、なんちゅーやつや。こんな小さいくせして・・・」
そう言ってキン タ ロスが携帯をひょいと持ち上げた、瞬間。

がきょばっ

「・・・え?!」
がばっと、野上が顔を上げる。モ モタロ スもぽかんとした様子でそれを見ている。
「・・・あ?!なっ、何で壊れた?!」
1番慌てているのは、壊した本人キン タロ スだった。粉砕された携帯の欠片に野上が触れる。
「キンちゃん!?何やってんの!!!電話できないじゃん!!」
「あぁぁぁー!!!熊ちゃんのばかぁぁぁ!!!!ボクのデータがぁ!!!」
放心した野上を押しのけて、ウラ タロ スとリュ ウタロ スがキ ンタ ロスを責める。
「・・・・・・どいて。」
潰されていた野上が低い声で言う。あまりに低い声に、その場にいた俺たちはびくりと震えてしまった。
そして二人は野上から離れた。野上はゆっくりと顔を上げて、キ ンタロ スに言った。
「キン タ ロス、ありがとう。」
そして、
「携帯はもう、ケ ータ ロスでいいからね。」
「「えぇぇぇ?!」」
携帯依存症二名が声をそろえて言った。
「普通の電話も出来るし、変身も出来るから、これ一個で良いね。」
新聞契約したら洗剤までついてきます、というような感じで野上は言う。
「ね?」
にっこりと微笑んで、野上はウ ラタ ロスとリ ュウタ ロスに言う。
「えっと・・・」
「でも・・・」
もちろん、不満そうに二人は言う。けれど、それでも野上は笑顔のままで言う。
「ね?」
「え・・・」
「で・・・」

「ね?」


俺は、見てしまった。
野上のその満面の笑みを。


悪魔のような、その笑顔を。


「「・・・はい・・・」」
泣きそうな声で、ウ ラタ ロスとリュ ウタロ スは言った。



:あとがき:
ごめん。良ちゃんが腹黒になってしまった。
申し訳ない。許してくれ。ごめん。
でも怒らせたら1番怖いのは良ちゃんなんだよ。良ちゃんなんだよ!!!!
で、ウラとリュウが1番問題児だと思う。二人は携帯に依存してそう。
そして携帯のパスワードのくだりは三上くんから。浦と龍は人の携帯をおもいっきりいじれそうって話で。
前回金ちゃんをほとんど出せなかったので今回は多く出してみた。でもかわりに桃が・・・(涙
そんな感じで携帯パニック!!でした。


あれ、べつにデ ネブ視点じゃなくてもよかった気がするぉ。(オイ

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