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一応私も夢見る少女なので。
ごめん、夢って書いて妄想と読ませるけど(最低
でもね普通のCPも好きです。夢CPわっしょーいと、最近友人たちを見て思った。
そういう訳で、うちの子と浦島太郎からませます。
まぁ、軽くネタバレなのはナイショナイショ(イタイ
っつーことでDEN-Oです。
猫に捧げる、ウラキセをどぞ。
「ごめん、浦島くん。」
微笑んだつもりなのに、きっと私は泣いていた。
「行かないでくれ・・・」
静かに、優しく、浦島くんは私に言ってくれた。嘘じゃないよね、本当だよね。
「でも、私がいたら・・・」
私がいたら、貴方の世界までも壊れてしまう。
私がいたら、浦島くんが、消えちゃう。
それは、辛いの。
たとえ私が存在していても、皆がいない世界は嫌だ。
「世界が、消えちゃうから。」
「だからって・・・何で、キセキが!!!」
泣き叫ぶように、浦島くんは言った。やめてよ、そんな顔されると私も泣きたくなるよ。
「だって、だって!!!私は、違うの!!!」
あの真っ暗な場所でずっと一人で。ずっと一人で。
きっと私は、こんな世界を知ることはなかったんだ。
もしかしたらあの人が―――お父さんが私に与えてくれた最後のチャンスなのかもしれない。
私が普通に生きられる、最後のチャンス。
躊躇ったんだ。本当は、私にあんな機械を入れるつもりはなかったんだ。
『違わねぇよ!!!!』
突然、浦島くんでも私でもない声が響いた。それは、
「桃たろくん・・・?」
『テメェ、いきなり消えるとかほざきやがって!!!』
『せや!!!何で、オレらに言わん?!オレらかて、何やできることはあったはずや!!』
『キセちゃん消えるのはやだ!!!ねぇ、どうすればいいの!!!』
桃たろくん、金たろくん、龍たろくん・・・皆が叫ぶように言った。
『オイ亀!!お前もなんか――――』
桃たろくんが、言葉を失った。そして、私も浦島くんを見る。
そして、桃たろくんたちは静かにいなくなった。
泣いていた。
大粒の涙をこぼして、浦島くんは泣いていた。
「・・・浦島、くん?」
何で、何でそんなに泣いているの?
「キセキ、行かないでくれ。」
そう言って、彼は私を抱きしめた。今までにないほど、強く強く抱きしめた。
「お願いだ・・・」
行かないで、行かないで、お願い、行かないで。
浦島くんの悲しげな言葉が、私の耳に届く。そんなに強く抱きしめないで。
「やめてよ・・・そんな風に言われると、悲しくなるよ・・・」
そして、私は静かに浦島くんから離れた。
「私のこと・・・忘れないでね。それだけで良いの。」
「・・・キセキ・・・」
「浦島くんが、みんなが、私のこと忘れてなければそれで良いの。」
泣かないように、声を震わせないように言った。
「浦島くんは忘れっぽいから忘れちゃうかな?」
お願い私、ここだけは笑っていて。最高の笑みを、大切なこの人に見せたいの。
驚いたような顔をして、浦島くんは私を見つめていた。
「―――忘れるわけ、ないじゃないか。」
ふっと、浦島くんは笑った。私の大好きな、私だけに見せてくれる、優しい笑顔。
「こんなに大切な人の事を、忘れられる、訳がない。」
「嘘じゃないよね、本当だよね。」
体が、軽くなっていく感覚がした。本当に消えちゃうのかな。
「本当だよ、キセキ。」
「絶対に?」
「絶対に。」
「本当の本当?」
「本当の本当に」
私は小指を差し出す。浦島くんが、その小指に自分の小指を結ぶ。
「じゃあ、また会おうね。」
光が、見えた。
浦島君の笑顔と、一緒に。
―――忘れないでね、私の事を。
―――忘れないよ、君の事を。
:あとがき:
ごめ。自分で書いてて泣きそうになった(ぇ
ごめ。これ絶対最終話(ぇ
ごめ。もはや夢とかじゃないし。(ぇ
猫、ごめん。やっぱり、お前のウラキセが見たい。
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