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そんな訳でK太かS太か安定しない彼女のネタを書かせていただきます。
はとにはーとの女王、そしてアリス。
いいねーw楽しいよ、アリスwww
はとくんがかーなーり電波wなので気をつけて★←
その時、その空間だけが違うように見えた。実はぞくりと背中で感じた。冷たく、不気味な感覚。
「・・・何・・・」
彼女の後ろには、公園がある。何匹もの鳩が、地面を突きながら歩いている。何処にでもある風景なのに、そこに実は恐怖を覚えていた。
「誰か、居るの」
実が言った瞬間、鳩たちがバッと一斉に飛び立った。ばさばさと、鳩の羽がいくつか落ちる。そして、先ほどまで鳩たちが居た場所に、誰かが居た。
見た目は少年のような彼。その少年はすっと腕を上げると、先ほど飛び立った鳩の一匹かが彼の腕に止まった。その鳩の色は、まるで闇のように黒。
「・・・ぼくは、はと。」
少年は・・・はとはふっと微笑みながら答えた。その笑顔が、おかしいと実は本能的に思った。
「君を・・・ずっと探していた」
その言葉を聞いて、実はびくりと震える。低くもなく高くもない、少年の声。なのに、その奥に冷たく残酷な真っ黒な何かを感じた。
「この世界、君は好き?」
笑っている。彼は、表情を歪めずに笑っている。
「え・・・」
「ぼくは、こんな世界いらないんだ」
まるで、どす黒い言葉。闇に溶けるような歪んだ言葉なのに、彼は微笑んでいる。
「ぼくは、こんな過去も今も未来もいらないんだよ」
だから、だから・・・・とはとは笑う。
「君はこことは違う世界から来たよね?」
はとが一歩近付いたのに、実はびくりと震え一歩下がった。その様子を見て、はとは少し表情を暗くした。
「ぼくをそっちに連れて行ってくれないかな?」
実の表情が、恐怖の色になる。沈黙の時間が、その空間に響く。
「・・・あいにく、あたしも方法を知らないの」
その言葉を聞いて、はとが安心したような顔をする。
「あたし達も元の世界に帰る方法を探してる」
じっと、実ははとを睨むように言葉を紡いだ。それを見て、はとはにっこりと微笑む。
「簡単だよ」
はとのこえがひびく
「ここの世界の住人であるぼくを」
みのりのひょうじょうがゆがむ
「殺せばいい」
くろいはとがはばたいた
その瞬間、実の目の前が真っ暗になった。ガクリと、実の膝が落ちる。その様子をただ、はとは見つめるだけだった。
「・・・じゃあね、また、会える時に。」
そう言って、はとはゆっくりと歩き出す。実はがくがくと震えながら、その場に膝着いたままだ。
「異空間の、錠。」
タワーの天辺で、はとが呟いた。ばさばさと黒いはとが彼の隣に止まり、一瞬縮んだかと思ったらその姿を変えた。
「お前の求めるものだろう」
その姿はオールバックの黒髪黒眼の人物・・・カイとなった。表情を全く現さない、普段の表情とは全く違う。
「異空間の錠と分岐点の鍵さえ手に入れば、異世界も手に入る」
「うん」
はとは楽しそうに足をぶらぶらと揺らす。少しでもずれたら、彼は転落してしまう。
「おもしろそう」
ふっと微笑んではとは言った。カイは、じっとその様子を見ているだけ。
「でも、ぼくが欲しいのは、あの子だけ。」
はとが目を閉じれば、常にあの子の姿が現れる。その度にはとは楽しそうに笑う。
「それさえ、手に入ればお前の望むとおりだ」
「けいやく、かんりょう?」
子供のような声で、はとはカイを見上げて尋ねる。一方カイははとを見る気すらないのか、ただじっとタワーの天辺から見える街を見つめていた。
「いいなあ、あの子・・・ほしいなぁ」
はとは手を伸ばして呟いた。
:あとがき:
ごめん、ほとんどあの、空太くんのメールから。でも後半は頑張った。わりと、キャラつかめるように努力した。
ヤバイ、ここでは急激にネタバレ多量になりそう。ごめん、姫ネタとかネタバレしかないかも知れん←最低
しかもこれすらネタバレになる奇跡が起きそう。そして既にネタバレしてるからいいかなあと思ったけど危険な気がする。俺、そういう顔ry
そんな感じ。