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怪しげな創作メモ的な。版権・オリジナル、何でもあり。 このブログを見た後や同窓で公式サイトを見るのはご遠慮ください。
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浦の裏切りネタ第二弾。前回言った裏切りパターンつー。
嘘ついて、最後に死にオチです。ウラモモウラ的な。
今日はいっぱい更新しよう・・・

イマジンたちをかき分けて、俺は走った。食堂車両では先ほど、真実を知った良太郎たちが居る。
「ごめんね、良太郎。」
そう言って、亀は指を鳴らした。するとドアが開いて、多くのイマジンが現れた。
「どういう、こと・・・」
動揺したように、良太郎が亀を見つめる。しかし亀のほうは全くと言って良いほど表情を崩していない。穏やかな、笑顔。
「なに・・・これ・・・」
「亀ちゃん!?何してんの!?」
小僧が叫んだ。小僧の声は、まるで何時泣いてもおかしくないようなものだった。
「・・なんで・・・何で、そっちに居るの・・・・」
「僕は、そっちに居るとは言っていない。」
その冷たい亀の言葉に、小僧が震える。良太郎もまた、びくりと一歩引いた。
「僕に本当なんて言葉はないんだよ。」
そう言って、亀がすっと良太郎たちを指さした。するとイマジンたちが俺たちを囲む。
「テメェら、何すんだ!!!!!」
俺が叫んだが、イマジンたちはまるで壁のように動かない。
「じゃあね、みんな。」
亀がにやりと笑い、手を振りながらドアの向こうへと行く。
「待て!!!亀!!!!!」
しかし、ドアは静かに閉まる。

そして、俺はイマジンを押しのけて亀のところへと向かった。冗談じゃない、何が本当がない、だ。
「亀!!!出てきやがれ!!!!」
俺が怒鳴っても、亀は出てこない。それは解かっているが、でも、確認したい。
「早く出て来い!!!」
叫ぶと、イマジンがわらわらと出てきた。お前らじゃねぇ!!!!そう思い、俺は殴った。さらにイマジンたちをかき分け、走る。
俺は先頭車両にたどり着いた。この扉の向こうには、亀が居る。俺は扉を開けて、入った。いつも見る運転室。そこに亀は居た。
「・・・やっぱりきたね、先輩。」
「ふざけんなよ、テメェ。」
俺が言うと、亀はいつもと変らぬ笑みを浮べていた。いつもの表情、いつもの笑顔。
「何で、裏切りやがった」
「裏切ったつもりはないよ。僕は先輩と違って、本音で生きるような男じゃないから。」
「ふざけんな!!!!!」
俺の声に、亀が驚いたような顔をした。
「良太郎も、俺も、小僧も・・・熊も、お前を信じてたんだよ・・・なのに・・・何で・・・・・・」
「僕は、誰も信じてるつもりはないよ」
亀の言葉が冷たい。その表情も、先ほどの亀とは全く違う冷たく暗いもの。瞳はぎっと、俺を睨んでいる。
「僕は何も信じない、初めから信じたものなんてないよ。良太郎も、先輩も、リュウタも、金ちゃんも。」
「何で・・・」
「僕は自分が安全な方に居られれば、それでいいんだ。」
たとえ、何かを失っても。と亀が言った。その時、俺の目に入ったのは、倒れたイマジンが持っていた小さなナイフだった。
「僕は僕自身を失いたくないからね、金ちゃんと違って。」
そして、亀がすっと俺に手を向けた。
「先輩、一緒にこない?」
「・・・何、言ってやがる・・・」
「僕と一緒のところに、僕らの未来に。」
僅かに悲しげな笑み。その瞳に俺が映っている。
「先輩・・・」
「ふざけるな!!!!!!」
ナイフを握って、胸を突く。

「・・・ああ、意外とあっさり死んじゃうんだね。」
亀の言葉に、俺は現実に戻った。手にはナイフ、その先には亀の胸。
「・・・あ、ああ・・・」
「先輩、やっぱり短気だね。」
俺がナイフから手を離すと、亀は膝をついた。胸からは血でなく、砂がこぼれ落ちている。
「やっぱりこっちにきてくれるはず、ないか」
「何言って・・・」
「解かってたよ、先輩が僕らの方に来るはずがないって。」
さらさらと、砂が落ちる。それなのに、先ほどよりも亀は幸せそうな顔をしている。
「あと、先輩が僕をどうにかすると思ってた。」
「ふざける、な・・・」
何で、何で。そう思っている間にも、亀の姿はどんどん砂になってゆく。
「じゃあね、先輩・・・」
そして、すっと、亀が砂に消えた。その場に残っているのは、白い砂だけ。
「ふざけるなよ」
何で、何で

「ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!」

何でお前が消えるんだ
何で今更こんな感情残すんだ
何で
何で



:あとがき:
浦は受けで良いかもしれない←
やっぱり金ちゃんは総攻めが良いね。でも桃は総受け。
リバマンセー。楽しくなった。

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