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怪しげな創作メモ的な。版権・オリジナル、何でもあり。 このブログを見た後や同窓で公式サイトを見るのはご遠慮ください。
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・・・・そして電//凹もクライマックス近いんですよね。
次回予告を見ると、すごく切なくなった。桃とか浦とか金とか龍とか、つまりみんな消えちゃうんだよね。
それなのに下の話!!!!カメラ!!!!亀!!!!!!涙。

ではその後の良 太郎の話でも書く。今のうち書いておきます。テスト週間はいるから更新控えねば・・・;

さらさらと砂時計の砂が落ちてゆく。白い砂は、僕の戦いの証。
「・・・良ちゃん、大丈夫?」
姉さんが、心配そうな表情を浮べながら僕に尋ねた。何でもない、と僕が答えたけれど姉さんはまだ心配している。
「・・・良ちゃん・・・」
そして何も言わずに、姉さんはその場から去った。

空白感。
一度、侑 斗が消えたときに感じたもの以上の空白感を感じた。侑 斗は戻ってきて、今、僕の傍にいる。姉さんと結婚して、僕の義理の兄となっている。
とても幸せな世界。なのに。
「・・・モ モタロ ス・・・」
呟いても、返事は来ない。
――どうしたんだよ、良 太郎?――
「ウ ラタロ ス・・・」
――どうしたの、良太 郎?――
「キ ンタ ロス・・・」
――どうしたんや、良太 郎?――
「リ ュウタ ロ ス・・・」
―――どーしたの、良太 郎?――
さらさらと、砂時計から砂が落ちて、止まる。
「みんな・・・」
呟いても、返事は来ない。
知っているのに、知っているのに何度も呼びかける。
「みんな、みんなっ、みんな・・・、」
僕はここに居るよ。ずっと、ずっとここに居るよ。
ねえ、みんなは何処に居るの。


いつか、ウ ラタロ スが言っていた。イマジンは砂の中で待っている。一人静かに涙を流す。
その時は彼の言った嘘だとわかっていたが、今ではそれが本当ではないのかと怖くなった。
「ここに、居るよ・・・?」
返事が、来ない。

「・・・良 太郎。」
ノックの後に、義兄さんの声が響いた。
「・・・義兄さん・・・」
「寒いだろ、この部屋。」
「ううん・・・大丈夫。」
僕がそう答えたが、義兄さんは着ていた上着を僕の上に乗せた。
「忘れろとは、言わない。」
砂時計を見つめながら義兄さんが言った。
「でも、貯めすぎると辛くなるんだ。」
「義兄さんは・・・侑 斗は、忘れられるの・・・?」
「忘れられる訳無いだろ。」
「じゃあ・・・どうすれば・・・」
義兄さんの・・・侑 斗の目から静かに涙が落ちていた。すっと、頬に線が引かれて雫が落ちる。
「わかるわけ、ないだろ・・・」
そうか、侑 斗も・・・・・・

「良ちゃん。」
部屋の机でうつぶせていると、姉さんが静かに僕の隣に座ってきた。
「ほら、コーヒー飲んで体あっためなさい。」
かちゃん、とカップの当たる音がした。顔を上げて、目の前にあるコーヒーを飲んだ。
「あの子・・・元気かしら。」
「え・・・?」
「ほら、あの・・・良ちゃんの中に居た・・・」
「・・・え?」
「それに、前泥棒を追い出してくれたあの人とか、眼鏡のあの人とか、長髪のあの人。良ちゃんとずっと一緒に居た・・・」
「・・・どうして・・・」
言葉が出なかった。姉さんは僕の言葉を理解してすぐに言った。
「だって、私は良ちゃんのお姉さんよ。」
ふっと、笑って姉さんが言った。そうか・・・と、何となく僕も納得した。
「あえなくなっても、繋がっているでしょ?」
「・・・。」
「思いは、繋がってる。信じなくちゃ、切れちゃうわ。」
――記憶は残酷で優しい・・・強くて脆い
「信じている限り、繋がるのよ。」
一瞬のズレで、その糸は切れてしまう。姉さんの薬指の指輪が輝いた。
「疲れちゃったのね。あんまり無理しちゃ駄目よ。ちゃんと寝なさいね。」
そう言って、姉さんは部屋を出た。残されたのは僕と、コーヒーと・・・砂時計。

さらさらと、白い砂が流れ落ちた。
「・・・繋がっているよ・・・ね・・・」
涙が、零れる。砂の上に、涙が落ちて、砂が固まる。
「ずっと、ずっと傍に居てくれるんだよね・・・」
ぽたり、ぽたりと雫がまた固まってゆく。まるで雨の降り始めのように点々と塊が出来る。
「信じてるから・・・」
ずっと、傍に居るって。

――当たり前だろうが!
――こんな時まで嘘は吐かないよ?
――男が信念通さんでどうするんや!
――うん!絶対だよ!!

「僕が、傍に居るから。」

「俺が傍に居るよ。」
「僕が傍に居てあげる。」
「俺が傍に居てやるで。」
「僕が傍に居るからね。」


砂時計はまた、長い月日を表した。


:あとがき:
個人的にこれの終わりが三上君の書いてくれた漫画につづいて欲しいという勝手な願望。
最後がどうなるか気になる気持ちもあるよ。でも、終わるのが怖い。
これが正しい終わりじゃないから、さ。本当の終わりがどんなものか気になる。
で、すっげー個人的だけど、それからどう続けられるかなーって。
・・・3年後ネタがやりたいです!美姫さん19歳ネタ!!
っていうか一番気になるのは侑 斗のポジション。私のは三上君の漫画をモデルに書いてるんで。
以上!!!!そんな感じー!!!!!!!!!!(叫

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無題
ちょっお前プレッサーかけやがってぇぇぇぇぇ漫画描き上げないといけない気がしてきた(ぁ
三上 2007/11/25(Sun)22:45:16 編集
無題
初コメですがな。この名前で分かるかな~?
まぁ、君ならわかってくれると信じてるさ!

三上くんの漫画が読みたいよ…。いっそのこと、君が文章書いて、三上君にイラストしてもらったら?合作で、UPしちゃいないよ。うん。それがいい。
僕?ブログで小説書いてただろって?んなの知らねぇ。
応援してるぞ~。
真琴 2007/11/28(Wed)20:33:11 編集
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