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初の西尾ワールド突入。戯言シリーズが読みたいのにいつも図書室に無い・・・
やっとの思いでアナザーホリック借りて多分今日の夜中には読み終わるかと思う。
しかし、西尾さんはいいですね。
怪しい感じがまさにホリック。絵をそのまんま文字にした怪しさが含まれています。
それと各話の表紙がー!!四月一日ー!!!!
っつーことで、タイトルは3話の四月一日のやつ。
そして書く内容はめっちゃネガティブな話。もう、暗くて暗くてやってらんない話。
世界から飛んでいた。
この歪んだ世界から飛んでいた。
これが私の望んだこと。
これが私のしたいこと。
空を見上げた。
まっさおな、あお。
雲は無く、陽射しが強くてまぶしい。
綺麗な空の色。
見上げると、誰かがいた。
昔、空を飛べると信じていた。
それは確か、何かの漫画かアニメかの空想からそう思っていた。
けれど人間が空を飛ぶというのは機械を頼らなければならない。
私の信じていた飛行は、何にも頼らず、自分の力で飛ぶこと。
私は、空を飛べると信じていた。
人間は空を飛べはしない。
空を飛ぶ鳥を見ていると、時々あの翼があれば、と思う。
けれどあんな翼があっても暑苦しいだけ。
結局人間は空を飛べない。
私は、空を飛べないと知っていた。
私は飛んでいた。
学校の屋上から、私は飛んだ。
空が一瞬近くなり、すぐに遠くなる。
嗚呼、それはとても美しい空だった。
一瞬だけ私は、空を飛べた。
人が空から落ちてきた。
目の前で、私はそれを見た。
目の前に「ある」その人は、とても幸せそうな顔をしていた。
仰向けに倒れて、空を見つめている。
この人は何色の空を見ているのだろう。
私は空を飛んだ。
真っ赤な、真っ赤な空を飛んだ。
とてもとても、綺麗な赤。
私の目には、真っ赤な空が見える。
美しい、と私は思った。
その人の目は、赤くなっていた。
それもとても赤い。
頭から出ている血と、目からの出血で真っ赤。
それなのに、それにも関わらず幸せそうなのだ。
「きれい・・・このそら・・・」
誰かが、呟いた。
目の前に「いる」、人がとても幸せそうな表情を変えぬまま呟いている。
動かないはずの口が、動いている。
動かないはずの心臓が、鼓動を打っている。
死んでしまったはずの感情が、生きている。
「あかいよ・・・」
真っ赤な空が、私の手に届きそうだ。
手を伸ばそうとしても、届かない。手が、動いていないのかもしれない。
もしかして、此処は空なのだろうか。
なら、私は空を飛んでいる。
とてもとても、きれいなあかいそらを。
「きれい・・・」
きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
叫び声が、響いた。
さらに叫び声は連鎖して、ばたばたと校舎から人がやって来た。
もしかして、この人が落ちてから言葉を発していた時間はほんの一瞬だったのだろう。
そして私は誰かに腕をつかまれて、誰かに何かを言われた。
大丈夫か?!しっかりしなさい!
もしかして、落ちた瞬間を・・・?!
何だよ?!何で、コイツ・・・自殺?!
なに?!だれだれ!!!
ちょ!!!押さないで!!!
こら!!!!!早く教室に戻りなさい!!!!!
言葉が言葉として聞き取れない。
もしかして、これは別世界の言葉なのだろう。そして、私の耳にあの人の声が聞こえた。
「わたし、そらをとんだよ」
童心に戻ったような、幸せそうな言葉。
:あとがき:
結局何がしたかったんだ自分。
いや、落ちる話を書きたかった、ただそれだけなんだ。
っていいながら現在形で描いてるんですけどねー。DF。
自殺する少女と追放された魔術師の話。世界をぶっこわしてやるーっていうルルてきな。
・・・・でもこのネタは中学時代から考えてたからな!
さてさてそうじゃなくって、とりあえずこの話はそれの短編バージョン?
死体の思ってる事がわかる女の子と、空を飛んだ女の子の話。
いいねー、死体の思ってることって。
ネガティブネタは大好きなのです。元々はネガティブな桃月ですから。
オリジナル短編も此処で書きます。へっへっへ。