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いや、有夢さんのセンスには負けました。まさかの風吹くとRUNAのコラボに驚きました☆
いやあごちそうさまでした!!
そんなわけで勝手に妄想風吹く版DEATH☆(死んで来い)
あ、ちょっとBでLな表現注意です。特にRUNAを純粋に楽しみたい方は見ないで下さいね☆
いやあごちそうさまでした!!
そんなわけで勝手に妄想風吹く版DEATH☆(死んで来い)
あ、ちょっとBでLな表現注意です。特にRUNAを純粋に楽しみたい方は見ないで下さいね☆
時に九月二十三日。校内には叫びが響いていた。
「あ、っり、え、ね、えええええええええええええええええええ!!!!!!!!!」
少年、ロイン・シュトールはとりあえず現実から目を背けるために叫んだ。彼は追いかけられているのだ。
「待てロインー!!! 逃げんじゃねー!!!!」
「大丈夫だ、ロイン! 俺はこんな浮気性の剣とは違って、純粋にお前を愛している!!」
「バッカ、こんな鬼畜、お前にはつりあわない! ロイン、俺がそばに居るー!!!」
「お前らどっちも死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
後ろからロインを追うのはロインの持つ伝説の剣、ウィンガーナとロインの敵であるはずのカイムだった。ロインは事情をよく知らないまま、追いかけられていた。
「マジありえない、何で、何で俺? 何で俺!?」
泣きそうになりながら、ロインはただ必死で走っていた。田舎で生まれ育ったロインは、野を駆けるのが得意である。そんな田舎の少年の特技が、今やっと活用された。
「冗談じゃねえ、あんなふざけた奴らに捕まるなんて真っ平だ!」
カイムは敵であるから別として、ウィンガーナを「ふざけた奴」に含めている部分、ロインは必死である。大体、何でこんな展開になってるんだよ! とロインは隠れていた。
「ジンクス?」
「ええ。何でも、今日の深夜十二時ジャストに二人が唇を合わせたら、永遠に結ばれるというものがあるみたいで」
「へえー、ジュリもそういうのが好きなの?」
寮のとある部屋で、レイとジュリが就寝前のティータイムを過ごしていた。
「いえ、そういうわけじゃないんですけど…みんなが言っていて」
「確かに、盛り上がってたわよね。みんなロマンチストなのね、きっと」
「レイさんは興味ないんですか?」
ジュリに尋ねられて、レイは紅茶を飲みながら考えた。別に好きなやつなんていないんだけどねえ、と考えて首を振った。
「ないわね、あんまり。ジュリは無いの?」
「ないですね」
笑顔でジュリはすぐに答えた。あまりにも速すぎて、逆にレイは驚いた。
「まあ、男女問わず必死なんだろうね、今日は」
「そうですねえ」
と、二人が紅茶を再び飲もうとしたときだった。どこかで聞きなれた声が聞こえた。レイとジュリはお互いに顔をあわせた。が、二人とも気のせい、と言う事で紅茶を飲んだ。暖かく、香ばしい紅茶が、体内に広がる。
「今日は月が綺麗ですね」
ジュリが窓の外を見て、ふと呟く。レイは窓に近寄り、外を見た。
「本当、綺麗ねー」
月は淡い黄色に輝いている。と、レイが外の様子を見たら見慣れた姿があった。
「ありゃ」
「どうしたんですか?」
「ルナが走ってる」
「え?」
ジュリも窓に近寄って、外を見る。確かに、ルナがぱたぱたと校舎に向かって走っている姿があった。
「どうしたんでしょうね」
「もしかして、リューク狙いじゃないの?」
レイがにやりと笑うと、ジュリは「そうかもしれませんね」と微笑んだ。そして、レイがぱんと手を叩いていった。
「そうだ、あたしちょっと見てくるわ」
「え?」
「ちょっと楽しそうだから、見てくるね」
にこにこ笑いながらレイは部屋を出た。ジュリはただ「あらあら」と言ってレイが出て行った扉を見つめた。
「リュークー……どこにいるー………?」
「上様ぁー、う・え・さ・まー!!」
「何処にいるんですか、リュークさん。素直に出てきてくださいー」
「どこやー! リューク、どこやー?!」
探されている当の本人、リュークは机の裏に隠れて気配を消していた。何が何でも、ここで捕まる訳には行かない。
「くそ、ふざけるな」
行き場のない苛立ちをリュークは必死に出さないように堪えた。ここで少しでも気配を出したら、彼の将来は全て泡に消えてしまう。そして、彼らが視線を反らした隙にリュークは別の教室に逃げた。誰もいない、リュークは安心して机の裏に座り込む。あと、十五分持ちきれば、彼に平穏が戻ってくるのである。
そのとき、がたんと何かが動く音がした。リュークは小さく肩を震わせ、あたりを見回す。そして、一人の影を見つけた。
「リューク?」
わずかに震えている声でリュークの名を呼んだのは、ロインだった。もしかして、コイツも、とリュークは思った。
「ロイン? どうしてここに居る?」
「…まあ…、ある人らに追われて、な…・・・」
引きつった表情。やっぱり一緒の目的なんだろうなとリュークはため息をついた。その姿を見て、ロインも同じように考えた。何で俺らはこんなに悲しい星の元に生まれたんだろう、などと自分の出生すら考え始めた。そのとき、二人が一番求めていない姿があらわれた。二人は、教室から抜け出し、走り出す。
「死ぬ、もう、嫌です」
ロインは泣きたくなった。すぐそばに居るリュークは涙も見せず、相手を睨み飛ばしていた。きっと彼はいま自分に起きている出来事に苛立ちを覚えているのだろう。ロインはこんな風に強くなって見たいと思った。
「ど、どうするんだよ、リューク」
「……どうもこうも、どうする事も出来ないだろう」
歯を食いしばりながら、リュークは言った。
「お、俺は嫌だぞ!? レイならいいけど相手男だぞ!? 男と永遠の愛なんて!?」
ロインはとうとう泣きながら言った。リュークはため息をつく。
「俺も嫌だ。男二人、両性一匹、女一人…だがな」
「女がいるならいーじゃん……」
俺なんて、俺なんて女いないんだぜ。俺なんて、敵だっているんだぜ。俺なんて、剣いるんだぜ。俺、俺なんて……ロインの涙腺はぶっ壊れた。ぼろぼろ、ぼろぼろとロインの瞳から大粒の涙が零れた。
「ロインッ、お前は最初っから俺と結ばれる運命だったんだ!!」
誰がそんな設定作ったんねん。ロインは泣きながら心の中でツッコミを入れた。
「バカ。ロインは俺と! お前じゃねーよ!」
まずお前でもねえよ。ロインは泣きながら心の中でツッコミを入れた。そして、やっと口を開いた。
「嫌だ、絶対に嫌だ」
何が何でも、俺はこいつらから逃げてやる。しかし、ジンクスの時間まであと一分を切ってしまった。しかも逃げ場は屋上のためにない。
「もう、逃げ場…なんてありませんよ、ね?」
微笑むキラ少年。
「安心しろ、優しくしてあげるから」
微笑むウィンガーナ(剣)。
ロインとリュークが絶望に陥ったそのとき、頭上を何かが通った。何を思ってかのサンタコスチュームの姿の人物、二人。
「レオンッ!?」
「ガ、ガシュゥゥゥウウウウ!!!?」
とりあえず、ロインの反応は幼かった。それはいいとして、二人の周りに甘い香りが漂った。その途端、先ほどまで二人に迫っていた人々はばたばたと倒れ始めたのであった。
「何だ、これ……っていうか、ガ、ガシュ!? 何で!?」
「だから助けにきたと言っているだろう」
ため息をつきながらガシュは答える。
「魔術の一種だ。当分、あいつらは起きないだろう」
「さすがガシュ先生……助かったぜ」
「ふん」
鼻をならすと、ガシュは視線を上に向けた。空には黄色く輝く月がある。
「お前が、無事で、よ……?!」
突然、ガシュの目が虚ろになり、倒れた。その出来事に、ロインは驚愕した。どうやら魔術の効果が強すぎて、自身にもかかったらしい。
「なんだかなあ…」
倒れたガシュの姿を見て、ロインはため息をついた。そのとき、リュークが大きくこけた姿が見えた。
「ありゃ」
と、言った瞬間、ロインにも突然睡魔が襲ってきた。足が、ガクリとゆれる。
「え?」
そのまま、倒れる。そう思ったとき、ロインの腕をひく者がいた。
「あぶね」
強く引き寄せられたロインは、その勢いのまま腕を引いたものの体に寄った。そして、唇が近付く。
「んっ」
「んっ!?」
虚ろなロインが必死になって目をあける。そこにはロインが知っている人物がいた。
時計の長針と短針は、十二の数字を指した。
「……あー、あ、ああああああああああああああああああああ!?」
魔術の効果を破り、ロインは絶叫した。その声に驚いたのか、それとも今の出来事に驚いたのか、その人物は大きく目を開いている。
「あ、アード……!!!!!」
「嘘だろ、ロイン……」
そこにいたのは、ロインの幼なじみ、アード・ガルス少年がいた。
「俺、と、お、ま、え、が、き……」
どちらが言ったかわからないが、二人はがくがくと震えていた。そのとき、扉が開く音がした。
「ろ、いん…?」
「………れ、い、さん」
泣きそうな声で、ロインがレイの名を呼んだ。レイは、引きつった笑顔でロインと、アードを見比べた。
「あ、あれよ。あたしは、全然、そんな目で、見ないから。う、ん、誰にも言わない。言わないわよ」
「違うんだ!! これは、事故で!!」
「いいの! 無理しなくても、大丈夫よ!!」
「違う違う違う!! アード、お前も否定しろ!!」
ロインがアードのほうを向くと、アードは顔を赤らめて無言でいた。
「嘘だろ」
「だけど……絶対嫌だ!!」
顔を赤らめたまま、アードが否定をする。しかし、それはレイにとっては無意味なことである。
「大丈夫!! 言わないから!」
レイは慌てて屋上を出る。そのとき、「じゅーーーーーりーーーーーーー!!!」と叫んでいることをロインは聞き逃さなかった。
「う、う、うそだあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
俺は一生、この九月二十三日という日を忘れない。(By.ロイン・シュトール)
:やまなし おちなし いみなし:
絶望した! ほとんど内容は有夢さんから頂いた話と一緒です。
しかしアードオチってどうなのよ……マイナーコードにも程がある。もうちょっと無難にレイとくっつかせるという案は無かったのか。ない!(…
ともかく、ひどいオチでごめーん。まことにすいまめーん☆(死んで来い)
有夢さん、本当に最高に面白い小説、ありがとうございましたっ!!
「あ、っり、え、ね、えええええええええええええええええええ!!!!!!!!!」
少年、ロイン・シュトールはとりあえず現実から目を背けるために叫んだ。彼は追いかけられているのだ。
「待てロインー!!! 逃げんじゃねー!!!!」
「大丈夫だ、ロイン! 俺はこんな浮気性の剣とは違って、純粋にお前を愛している!!」
「バッカ、こんな鬼畜、お前にはつりあわない! ロイン、俺がそばに居るー!!!」
「お前らどっちも死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
後ろからロインを追うのはロインの持つ伝説の剣、ウィンガーナとロインの敵であるはずのカイムだった。ロインは事情をよく知らないまま、追いかけられていた。
「マジありえない、何で、何で俺? 何で俺!?」
泣きそうになりながら、ロインはただ必死で走っていた。田舎で生まれ育ったロインは、野を駆けるのが得意である。そんな田舎の少年の特技が、今やっと活用された。
「冗談じゃねえ、あんなふざけた奴らに捕まるなんて真っ平だ!」
カイムは敵であるから別として、ウィンガーナを「ふざけた奴」に含めている部分、ロインは必死である。大体、何でこんな展開になってるんだよ! とロインは隠れていた。
「ジンクス?」
「ええ。何でも、今日の深夜十二時ジャストに二人が唇を合わせたら、永遠に結ばれるというものがあるみたいで」
「へえー、ジュリもそういうのが好きなの?」
寮のとある部屋で、レイとジュリが就寝前のティータイムを過ごしていた。
「いえ、そういうわけじゃないんですけど…みんなが言っていて」
「確かに、盛り上がってたわよね。みんなロマンチストなのね、きっと」
「レイさんは興味ないんですか?」
ジュリに尋ねられて、レイは紅茶を飲みながら考えた。別に好きなやつなんていないんだけどねえ、と考えて首を振った。
「ないわね、あんまり。ジュリは無いの?」
「ないですね」
笑顔でジュリはすぐに答えた。あまりにも速すぎて、逆にレイは驚いた。
「まあ、男女問わず必死なんだろうね、今日は」
「そうですねえ」
と、二人が紅茶を再び飲もうとしたときだった。どこかで聞きなれた声が聞こえた。レイとジュリはお互いに顔をあわせた。が、二人とも気のせい、と言う事で紅茶を飲んだ。暖かく、香ばしい紅茶が、体内に広がる。
「今日は月が綺麗ですね」
ジュリが窓の外を見て、ふと呟く。レイは窓に近寄り、外を見た。
「本当、綺麗ねー」
月は淡い黄色に輝いている。と、レイが外の様子を見たら見慣れた姿があった。
「ありゃ」
「どうしたんですか?」
「ルナが走ってる」
「え?」
ジュリも窓に近寄って、外を見る。確かに、ルナがぱたぱたと校舎に向かって走っている姿があった。
「どうしたんでしょうね」
「もしかして、リューク狙いじゃないの?」
レイがにやりと笑うと、ジュリは「そうかもしれませんね」と微笑んだ。そして、レイがぱんと手を叩いていった。
「そうだ、あたしちょっと見てくるわ」
「え?」
「ちょっと楽しそうだから、見てくるね」
にこにこ笑いながらレイは部屋を出た。ジュリはただ「あらあら」と言ってレイが出て行った扉を見つめた。
「リュークー……どこにいるー………?」
「上様ぁー、う・え・さ・まー!!」
「何処にいるんですか、リュークさん。素直に出てきてくださいー」
「どこやー! リューク、どこやー?!」
探されている当の本人、リュークは机の裏に隠れて気配を消していた。何が何でも、ここで捕まる訳には行かない。
「くそ、ふざけるな」
行き場のない苛立ちをリュークは必死に出さないように堪えた。ここで少しでも気配を出したら、彼の将来は全て泡に消えてしまう。そして、彼らが視線を反らした隙にリュークは別の教室に逃げた。誰もいない、リュークは安心して机の裏に座り込む。あと、十五分持ちきれば、彼に平穏が戻ってくるのである。
そのとき、がたんと何かが動く音がした。リュークは小さく肩を震わせ、あたりを見回す。そして、一人の影を見つけた。
「リューク?」
わずかに震えている声でリュークの名を呼んだのは、ロインだった。もしかして、コイツも、とリュークは思った。
「ロイン? どうしてここに居る?」
「…まあ…、ある人らに追われて、な…・・・」
引きつった表情。やっぱり一緒の目的なんだろうなとリュークはため息をついた。その姿を見て、ロインも同じように考えた。何で俺らはこんなに悲しい星の元に生まれたんだろう、などと自分の出生すら考え始めた。そのとき、二人が一番求めていない姿があらわれた。二人は、教室から抜け出し、走り出す。
「死ぬ、もう、嫌です」
ロインは泣きたくなった。すぐそばに居るリュークは涙も見せず、相手を睨み飛ばしていた。きっと彼はいま自分に起きている出来事に苛立ちを覚えているのだろう。ロインはこんな風に強くなって見たいと思った。
「ど、どうするんだよ、リューク」
「……どうもこうも、どうする事も出来ないだろう」
歯を食いしばりながら、リュークは言った。
「お、俺は嫌だぞ!? レイならいいけど相手男だぞ!? 男と永遠の愛なんて!?」
ロインはとうとう泣きながら言った。リュークはため息をつく。
「俺も嫌だ。男二人、両性一匹、女一人…だがな」
「女がいるならいーじゃん……」
俺なんて、俺なんて女いないんだぜ。俺なんて、敵だっているんだぜ。俺なんて、剣いるんだぜ。俺、俺なんて……ロインの涙腺はぶっ壊れた。ぼろぼろ、ぼろぼろとロインの瞳から大粒の涙が零れた。
「ロインッ、お前は最初っから俺と結ばれる運命だったんだ!!」
誰がそんな設定作ったんねん。ロインは泣きながら心の中でツッコミを入れた。
「バカ。ロインは俺と! お前じゃねーよ!」
まずお前でもねえよ。ロインは泣きながら心の中でツッコミを入れた。そして、やっと口を開いた。
「嫌だ、絶対に嫌だ」
何が何でも、俺はこいつらから逃げてやる。しかし、ジンクスの時間まであと一分を切ってしまった。しかも逃げ場は屋上のためにない。
「もう、逃げ場…なんてありませんよ、ね?」
微笑むキラ少年。
「安心しろ、優しくしてあげるから」
微笑むウィンガーナ(剣)。
ロインとリュークが絶望に陥ったそのとき、頭上を何かが通った。何を思ってかのサンタコスチュームの姿の人物、二人。
「レオンッ!?」
「ガ、ガシュゥゥゥウウウウ!!!?」
とりあえず、ロインの反応は幼かった。それはいいとして、二人の周りに甘い香りが漂った。その途端、先ほどまで二人に迫っていた人々はばたばたと倒れ始めたのであった。
「何だ、これ……っていうか、ガ、ガシュ!? 何で!?」
「だから助けにきたと言っているだろう」
ため息をつきながらガシュは答える。
「魔術の一種だ。当分、あいつらは起きないだろう」
「さすがガシュ先生……助かったぜ」
「ふん」
鼻をならすと、ガシュは視線を上に向けた。空には黄色く輝く月がある。
「お前が、無事で、よ……?!」
突然、ガシュの目が虚ろになり、倒れた。その出来事に、ロインは驚愕した。どうやら魔術の効果が強すぎて、自身にもかかったらしい。
「なんだかなあ…」
倒れたガシュの姿を見て、ロインはため息をついた。そのとき、リュークが大きくこけた姿が見えた。
「ありゃ」
と、言った瞬間、ロインにも突然睡魔が襲ってきた。足が、ガクリとゆれる。
「え?」
そのまま、倒れる。そう思ったとき、ロインの腕をひく者がいた。
「あぶね」
強く引き寄せられたロインは、その勢いのまま腕を引いたものの体に寄った。そして、唇が近付く。
「んっ」
「んっ!?」
虚ろなロインが必死になって目をあける。そこにはロインが知っている人物がいた。
時計の長針と短針は、十二の数字を指した。
「……あー、あ、ああああああああああああああああああああ!?」
魔術の効果を破り、ロインは絶叫した。その声に驚いたのか、それとも今の出来事に驚いたのか、その人物は大きく目を開いている。
「あ、アード……!!!!!」
「嘘だろ、ロイン……」
そこにいたのは、ロインの幼なじみ、アード・ガルス少年がいた。
「俺、と、お、ま、え、が、き……」
どちらが言ったかわからないが、二人はがくがくと震えていた。そのとき、扉が開く音がした。
「ろ、いん…?」
「………れ、い、さん」
泣きそうな声で、ロインがレイの名を呼んだ。レイは、引きつった笑顔でロインと、アードを見比べた。
「あ、あれよ。あたしは、全然、そんな目で、見ないから。う、ん、誰にも言わない。言わないわよ」
「違うんだ!! これは、事故で!!」
「いいの! 無理しなくても、大丈夫よ!!」
「違う違う違う!! アード、お前も否定しろ!!」
ロインがアードのほうを向くと、アードは顔を赤らめて無言でいた。
「嘘だろ」
「だけど……絶対嫌だ!!」
顔を赤らめたまま、アードが否定をする。しかし、それはレイにとっては無意味なことである。
「大丈夫!! 言わないから!」
レイは慌てて屋上を出る。そのとき、「じゅーーーーーりーーーーーーー!!!」と叫んでいることをロインは聞き逃さなかった。
「う、う、うそだあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
俺は一生、この九月二十三日という日を忘れない。(By.ロイン・シュトール)
:やまなし おちなし いみなし:
絶望した! ほとんど内容は有夢さんから頂いた話と一緒です。
しかしアードオチってどうなのよ……マイナーコードにも程がある。もうちょっと無難にレイとくっつかせるという案は無かったのか。ない!(…
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