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増子さんED出演おめでとぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお(絶叫)
そんなわけで、桃月さんのプリ5愛は
増子ナッツ>>(越えられない壁)>>>>>ナツくる≧ナツりん=百りん>シロ+くる>ココのぞ=シロうら
となりました。っていうかナッツ率高いくせに王道のナツこまがない罠。
だってナツこまの時のこまちさまがぶりっ子すぎて気に食わないんです…。
では増子ナッツで、ちょっとナッツ凹み気味の話。
そんなわけで、桃月さんのプリ5愛は
増子ナッツ>>(越えられない壁)>>>>>ナツくる≧ナツりん=百りん>シロ+くる>ココのぞ=シロうら
となりました。っていうかナッツ率高いくせに王道のナツこまがない罠。
だってナツこまの時のこまちさまがぶりっ子すぎて気に食わないんです…。
では増子ナッツで、ちょっとナッツ凹み気味の話。
「今日も閉まってる……」
美香は店の入り口に掛かっているプレートを見て、少し顔を歪ませた。ここ1週間ほどこの店はずっと閉まりきっている。もしかしたら今日は開いているかも、と期待を込めて店に来たのだがやはり閉まっている。
「どうしたんだろう、ナッツさま……」
カメラや取材メモが入っている鞄を胸に持ってきて、ぎゅっと抱きしめる。美香はため息をついて店に背を向けようとした。
「増子さん?」
「あ、小々田先生……」
振り向くと、コージが美香と同じように驚いた顔をして立っていた。どうやら学校から帰ってきたようだ。
「どうしたの? あ、サンクルミエール通信の取材?」
「は、はい。ナッツハウスの新作のことを聞こうと思ったんですけど…」
美香の視線の先には『close』と書かれたプレートがある。コージも少し困ったように笑顔を浮べた。
「このごろ、悩んでいるみたいでね。店を開ける状況じゃないんだ」
「みたいですね…夢原さんたちが言ってたのを聞きました」
カフェテラスでのぞみたちが心配そうにナッツの話をしているのを美香は聞いていた。確かに、新作について聞くのも目的ではあるが、それ以上に美香はナッツのことが心配だったのだ。
「折角きてくれたんだ、上がってお茶でもどうだい?」
「い、いえ…ナッツさんがそんな状態なのに…上がるなんて」
「大丈夫だよ。むしろ……」
コージはじっと美香を見つめた。その視線に気付いた美香はわずかに頬を赤らめた。コージははっきり言って美形だ。そんな人物に見つめられたら少し胸が高鳴ってしまうのも仕方ないだろう。しかし、美香ははっとして頬を叩いた。その様子を見て、コージは微笑んだ。
「わざわざナッツを心配してくれたんだし、少しお茶にしていってくれないか。僕からのお礼、で」
「え……あ、…は、はい…」
断れない、と思い美香はナッツハウスに入った。
「はい、どうぞ」
紅茶のポットとティーカップが美香の前に出された。
「ありがとうございます。あ、あの」
「ん?」
「今日は夢原さんたちは来ないんですか?」
美香はいつもここにのぞみたちがいることを知っていた。だから、のぞみたちがいないことを少し不思議に思っていたのだ。
「ああ、のぞみたちも心配で自分たちで何かしよう、って言ってたよ」
「そう、ですか…なんか、本当にすみません。いきなり押しかけて、しかもお茶まで出してもらって」
「いや、嬉しいよ。ナッツを心配してくれる人がたくさんいてね」
コージは笑い、美香のティーカップに紅茶を淹れた。
「ナッツはどちらかといえば人と関わるのが苦手なヤツでね。だから、誰かが支えてあげないと心配なんだよ」
美香に言っている間、書斎で大量の本の中で文献を読み漁っているナッツの姿をコージは思い出していた。そして、それに自分が何も出来ない姿も見えていた。
それを聞きながら美香はコージが淹れてくれた紅茶を飲む。そして、コージの顔を見ると、少しだけ悲しげな何かが見えた。すると、美香のほうを見てコージは微笑んで尋ねた。
「増子さんは、どうして写真を撮るの?」
「え?」
「いや、新聞部も一生懸命写真撮ってるでしょ? そんなに一生懸命になれるのはどうしてかなって」
「私は…ただ、写真を撮ることが好きなんです。いろんな人の、大切な姿を撮りたいって思って……」
コージは小さく頷き、目を閉じた。何かを考えていたようだが、突然パンと手を鳴らした。
「そうだ、買い物してくるのを忘れた」
「買い物?」
「うん、すっかり忘れてたよ…、あ、増子さん」
「はい」
「留守番、頼んでもいいかな?」
美香は二回ほど大きく瞬きをして「へ?!」と声を上げた。
「な、何でですか?! だって、お店閉まってるし…」
「ナッツを一人にするのは少し心配だからね。急いで帰ってきたんだけど、それで忘れちゃったよ」
悪戯っぽい笑顔を浮かべ、美香に手を合わせて「頼むよ」と言った。先生なのに、と美香は思いながら頭を小さく掻いた。きっと、コージはナッツを大切に思っているんだ、美香は息をつき、笑って言った。
「わかりました」
「ありがとう。あ、あとその紅茶をナッツに持っていってくれないかな? 冷蔵庫の中の豆大福も持っていってあげて。一つ増子さんも食べて良いから」
「……え?!」
それじゃあ、そういってコージは店を出てしまった。すぐに出て行ってしまったため、美香は何か言おうと扉に向かって手を出した状態で固まっていた。どうしよう、美香はテーブルの上に置かれた紅茶の入っているポットを見つめて考えた。
「えっと、ここだよね」
ナッツのいる書斎の前で美香はコージ特製の紅茶入りのポットとティーカップ、そして豆大福が二つ乗っているお盆を持って立っている。ノックをして入れば全てが解決、なのだが、美香は何も出来ず立っていた。どうしよう、また美香が考え始めていたときだった。
「ココか?」
部屋の中から声がした。それは、久しく聞くナッツの声。美香は聞いた瞬間に泣きそうになったが、その涙をぐっと堪えて部屋に入った。
「……お前は」
部屋に入ってきた美香を見て、ナッツは目を大きく開いていた。しかし、その表情はすぐに消えて暗いものになる。
「お久し、ぶりです……」
「何だ」
「えっと、取材に来たんですけど、お店が閉まってて…そ、そしたら小々田先生がお茶を淹れてくれて…。でも、すぐにえーっと…買い物を忘れたって、言って……代わりにお茶をナッツさんに持っていってくれって頼まれたんです…」
「そうか」
話を聞く間も、ナッツの表情は暗かった。美香が見た事ない、その悲しい表情はまるで氷のようだと思った。
「ナッツさん、写真一枚いいですか?」
美香は鞄からカメラを取り出すが、ナッツは美香のほうを見ようとせずずっと本を見つめていた。いつ崩れてもおかしくないナッツを見て、美香は何も出来ない事を知った。全然、彼のことを知らない美香はただ無言でその横顔を見るしか出来ないでいた。
「………」
そして、美香は口を開いた。
「ナッツさん、聞いてもらえますか?」
「…」
ナッツが何も言わないのを美香は理解していた。そして言葉をそのまま続けた。
「私、いつかカメラマンになりたいって思っているんです。いろんな人の、いろんな姿を撮りたいってずっと思っていたんです」
カメラを見つめて、美香は眼鏡越しに小さく笑った。
「でも、ある日、ある写真展に行ったんです。戦場カメラマン、って呼ばれる人たちの写真展で…写真には銃を持った子どもや死んだ赤ちゃんを抱いて泣き叫んでる母親が写っていたんです。私、それを見てすごく怖くなった」
歴史は繰り返される、ナッツは美香の話を聞いてある文献に書かれていたその言葉を思い出した。どんな生物も争いの中で生きてゆく。歴史は、繰り返される。
「写真は真実を写します。だから、その写真には戦争の真実が写っていた。確かにそれまでいろんな人のいろんな姿、って言っていたけど…そのいろんな姿の中には憎しみや、悲しみや、苦しみがあるんですよね」
「そうだな……」
「だから、私は決めたんです。真実を写すなら、せめて幸せな真実にしよう。悲しいだけの真実なんて、寂しすぎますよ」
ナッツはゆっくり美香の顔を見る。笑って、美香はナッツを見つめていた。
「私が撮る写真はせめて笑顔でいて欲しい…なんて、エゴかもしれません」
「…お前は、すごいな」
そのとき、ナッツが微笑んだ。美香はその顔を見てはっとした。すぐさまカメラを構えて、シャッターを切る。
「撮れた!」
「………」
一瞬の出来事でナッツは呆然とした。いつの間に写真撮ったんだ? ナッツがそう考えている間に美香はにこっと笑った。
「ナッツさんの笑顔は、誰よりも素敵ですよ」
美香の言葉にナッツは何もいえなかった。ただ、胸が強く鼓動を打っていて、頭にもその音が響いているだけだった。
:あとがき:
増子の夢は妄想です。完全なる妄想です。完璧なる妄想です。
第一増子ナッツってジャンルが妄想なんだぜ☆増子→ナッツというか増子ナッツというか。っていうかナッツはよい受け要員だと思います。何でもないです(…
ともかく今後の増子の活躍(?)を期待します。っていうか増子のキャラソンとか増子のキュアドールとか増子関連グッズはいつ出るんでしょうか?^q^
そんな感じ。
美香は店の入り口に掛かっているプレートを見て、少し顔を歪ませた。ここ1週間ほどこの店はずっと閉まりきっている。もしかしたら今日は開いているかも、と期待を込めて店に来たのだがやはり閉まっている。
「どうしたんだろう、ナッツさま……」
カメラや取材メモが入っている鞄を胸に持ってきて、ぎゅっと抱きしめる。美香はため息をついて店に背を向けようとした。
「増子さん?」
「あ、小々田先生……」
振り向くと、コージが美香と同じように驚いた顔をして立っていた。どうやら学校から帰ってきたようだ。
「どうしたの? あ、サンクルミエール通信の取材?」
「は、はい。ナッツハウスの新作のことを聞こうと思ったんですけど…」
美香の視線の先には『close』と書かれたプレートがある。コージも少し困ったように笑顔を浮べた。
「このごろ、悩んでいるみたいでね。店を開ける状況じゃないんだ」
「みたいですね…夢原さんたちが言ってたのを聞きました」
カフェテラスでのぞみたちが心配そうにナッツの話をしているのを美香は聞いていた。確かに、新作について聞くのも目的ではあるが、それ以上に美香はナッツのことが心配だったのだ。
「折角きてくれたんだ、上がってお茶でもどうだい?」
「い、いえ…ナッツさんがそんな状態なのに…上がるなんて」
「大丈夫だよ。むしろ……」
コージはじっと美香を見つめた。その視線に気付いた美香はわずかに頬を赤らめた。コージははっきり言って美形だ。そんな人物に見つめられたら少し胸が高鳴ってしまうのも仕方ないだろう。しかし、美香ははっとして頬を叩いた。その様子を見て、コージは微笑んだ。
「わざわざナッツを心配してくれたんだし、少しお茶にしていってくれないか。僕からのお礼、で」
「え……あ、…は、はい…」
断れない、と思い美香はナッツハウスに入った。
「はい、どうぞ」
紅茶のポットとティーカップが美香の前に出された。
「ありがとうございます。あ、あの」
「ん?」
「今日は夢原さんたちは来ないんですか?」
美香はいつもここにのぞみたちがいることを知っていた。だから、のぞみたちがいないことを少し不思議に思っていたのだ。
「ああ、のぞみたちも心配で自分たちで何かしよう、って言ってたよ」
「そう、ですか…なんか、本当にすみません。いきなり押しかけて、しかもお茶まで出してもらって」
「いや、嬉しいよ。ナッツを心配してくれる人がたくさんいてね」
コージは笑い、美香のティーカップに紅茶を淹れた。
「ナッツはどちらかといえば人と関わるのが苦手なヤツでね。だから、誰かが支えてあげないと心配なんだよ」
美香に言っている間、書斎で大量の本の中で文献を読み漁っているナッツの姿をコージは思い出していた。そして、それに自分が何も出来ない姿も見えていた。
それを聞きながら美香はコージが淹れてくれた紅茶を飲む。そして、コージの顔を見ると、少しだけ悲しげな何かが見えた。すると、美香のほうを見てコージは微笑んで尋ねた。
「増子さんは、どうして写真を撮るの?」
「え?」
「いや、新聞部も一生懸命写真撮ってるでしょ? そんなに一生懸命になれるのはどうしてかなって」
「私は…ただ、写真を撮ることが好きなんです。いろんな人の、大切な姿を撮りたいって思って……」
コージは小さく頷き、目を閉じた。何かを考えていたようだが、突然パンと手を鳴らした。
「そうだ、買い物してくるのを忘れた」
「買い物?」
「うん、すっかり忘れてたよ…、あ、増子さん」
「はい」
「留守番、頼んでもいいかな?」
美香は二回ほど大きく瞬きをして「へ?!」と声を上げた。
「な、何でですか?! だって、お店閉まってるし…」
「ナッツを一人にするのは少し心配だからね。急いで帰ってきたんだけど、それで忘れちゃったよ」
悪戯っぽい笑顔を浮かべ、美香に手を合わせて「頼むよ」と言った。先生なのに、と美香は思いながら頭を小さく掻いた。きっと、コージはナッツを大切に思っているんだ、美香は息をつき、笑って言った。
「わかりました」
「ありがとう。あ、あとその紅茶をナッツに持っていってくれないかな? 冷蔵庫の中の豆大福も持っていってあげて。一つ増子さんも食べて良いから」
「……え?!」
それじゃあ、そういってコージは店を出てしまった。すぐに出て行ってしまったため、美香は何か言おうと扉に向かって手を出した状態で固まっていた。どうしよう、美香はテーブルの上に置かれた紅茶の入っているポットを見つめて考えた。
「えっと、ここだよね」
ナッツのいる書斎の前で美香はコージ特製の紅茶入りのポットとティーカップ、そして豆大福が二つ乗っているお盆を持って立っている。ノックをして入れば全てが解決、なのだが、美香は何も出来ず立っていた。どうしよう、また美香が考え始めていたときだった。
「ココか?」
部屋の中から声がした。それは、久しく聞くナッツの声。美香は聞いた瞬間に泣きそうになったが、その涙をぐっと堪えて部屋に入った。
「……お前は」
部屋に入ってきた美香を見て、ナッツは目を大きく開いていた。しかし、その表情はすぐに消えて暗いものになる。
「お久し、ぶりです……」
「何だ」
「えっと、取材に来たんですけど、お店が閉まってて…そ、そしたら小々田先生がお茶を淹れてくれて…。でも、すぐにえーっと…買い物を忘れたって、言って……代わりにお茶をナッツさんに持っていってくれって頼まれたんです…」
「そうか」
話を聞く間も、ナッツの表情は暗かった。美香が見た事ない、その悲しい表情はまるで氷のようだと思った。
「ナッツさん、写真一枚いいですか?」
美香は鞄からカメラを取り出すが、ナッツは美香のほうを見ようとせずずっと本を見つめていた。いつ崩れてもおかしくないナッツを見て、美香は何も出来ない事を知った。全然、彼のことを知らない美香はただ無言でその横顔を見るしか出来ないでいた。
「………」
そして、美香は口を開いた。
「ナッツさん、聞いてもらえますか?」
「…」
ナッツが何も言わないのを美香は理解していた。そして言葉をそのまま続けた。
「私、いつかカメラマンになりたいって思っているんです。いろんな人の、いろんな姿を撮りたいってずっと思っていたんです」
カメラを見つめて、美香は眼鏡越しに小さく笑った。
「でも、ある日、ある写真展に行ったんです。戦場カメラマン、って呼ばれる人たちの写真展で…写真には銃を持った子どもや死んだ赤ちゃんを抱いて泣き叫んでる母親が写っていたんです。私、それを見てすごく怖くなった」
歴史は繰り返される、ナッツは美香の話を聞いてある文献に書かれていたその言葉を思い出した。どんな生物も争いの中で生きてゆく。歴史は、繰り返される。
「写真は真実を写します。だから、その写真には戦争の真実が写っていた。確かにそれまでいろんな人のいろんな姿、って言っていたけど…そのいろんな姿の中には憎しみや、悲しみや、苦しみがあるんですよね」
「そうだな……」
「だから、私は決めたんです。真実を写すなら、せめて幸せな真実にしよう。悲しいだけの真実なんて、寂しすぎますよ」
ナッツはゆっくり美香の顔を見る。笑って、美香はナッツを見つめていた。
「私が撮る写真はせめて笑顔でいて欲しい…なんて、エゴかもしれません」
「…お前は、すごいな」
そのとき、ナッツが微笑んだ。美香はその顔を見てはっとした。すぐさまカメラを構えて、シャッターを切る。
「撮れた!」
「………」
一瞬の出来事でナッツは呆然とした。いつの間に写真撮ったんだ? ナッツがそう考えている間に美香はにこっと笑った。
「ナッツさんの笑顔は、誰よりも素敵ですよ」
美香の言葉にナッツは何もいえなかった。ただ、胸が強く鼓動を打っていて、頭にもその音が響いているだけだった。
:あとがき:
増子の夢は妄想です。完全なる妄想です。完璧なる妄想です。
第一増子ナッツってジャンルが妄想なんだぜ☆増子→ナッツというか増子ナッツというか。っていうかナッツはよい受け要員だと思います。何でもないです(…
ともかく今後の増子の活躍(?)を期待します。っていうか増子のキャラソンとか増子のキュアドールとか増子関連グッズはいつ出るんでしょうか?^q^
そんな感じ。
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