死んでしまえって君が言って
僕の腕にしがみつく
愛してるって君に言って
僕の腕に抱きつくんだ

もう呼ばれもしない名前

愛してる、そんな言葉は単純で
もう古くて腐って使われもしない
それならば、君は僕に向かって
軽く銀のナイフをちらつかせて

いつかみたいに笑う君の横顔
もう遠いと思ったのに
君は笑顔で真っ赤に染まって
僕は苦痛で真っ黒に歪んで…

死んでしまえって君が言って
僕がその腕を掴んだ
愛してるって君に言って
僕の胸が激しくゆれる

もう何も知らない鼓動

君が苦しむ、その理由は
きっと僕にあるんだろう？
それを知りながら、僕はここで
君をただ狂わせる

嫌いになってくれたなら
いっそ遠くにいけるだろう
君が白くくすんでいって
僕は青く古びてゆく…

死んでしまえって君が言って
僕が銀のナイフを見せるんだ
愛してるって君に言って
赤に染まる銀の鼓動

誰も知らない愛情

愛してるって僕に言って
求め続けて壊れてゆく
死んでしまえって君が言った
僕の音が壊れて逝く

叫んでたって何もないし
君が遠く溶けてしまう
愛してたって見つからない
僕はここで待っているよ

銀のナイフちらつかせて

もう呼ばれもしない名前で

僕は君の心臓を……