04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
電oh夢主のシラキちゃんとキンちゃん話でも。
目標(懐かしい!):(カイ)シラ→キン
ただ好きという感情だけだった。
「愛してる、愛してる、愛してる」
私の耳元で囁くあなたの狂った声。壊れたスピーカーのように、同じ単語だけを繰り返す。その言葉が、とても愛しい。
「シラキ、愛してる」
「カイ、さま」
私が顔を上げると、彼は小さく微笑んだ。いつもなら破壊に使われるその手が、優しく私に触れる。愛してる、という言葉を何度も何度も繰り返して、彼は私に愛情表現をしてくれる。手は、とても冷たい。
「俺、愛してる。お前を愛してるって顔、してるだろ?」
「嬉しいです、カイさま」
「俺も、嬉しい」
そんな顔、してるだろ? まるで自分に問い掛けるように、彼は言った。
「シラキ」
耳元で私の名を囁く。背中が震える。彼の黒い瞳は、私をまっすぐに受け止めていた。
「俺に、全て捧げて」
「私はあなただけのものです。私の全てが、あなたのものです」
「俺のために、なんでもしてくれる?」
耳に届く彼の呼吸が、さらに私の背中を震わせた。わずかに彼の舌が、私の耳先に触れる。
「ええ、何でも」
「じゃあ、殺して」
愛してる、愛してる、愛してる
あなたは絶対言わないその言葉を、彼は言ってくれた。彼は私の頬に触れるのにあなたは触れてくれない。
「ねえ、どうしてですの」
私はナイフを構える。あなたは苦しげな顔をして、私を見つめている。
「どうして、私のことを愛してるといってくれないのですか?」
「それで、お前は幸せか」
先ほど腹を刺した部分から、赤々とした血が溢れ出ている。あなたのごつごつした手からも赤が溢れている。
「お前は、そんな愛で幸せなんか」
「ええ」
言ってくれない真実の愛なんていらない。
「黙っていることが正義だと思っているんですの?」
私はあなたの肩にナイフを突き刺した。あなたの小さな悲鳴が耳につく。痛々しい声、嫌いになれない。
「勘違いをなさっているのでは無いのですか、キンさま」
「勘違い…やと?」
「何も見えないことほど、恐ろしいものはないですわ」
ナイフを奥に刺すと、あなたは苦しげに唸った。歯を食いしばって眉間に皺を寄せて痛みを堪える姿。似合っているように見えたのは、きっと気のせいではない。
「あなたは何も教えてくれない! 何も言ってくれない!! 私は愛していますのに!!!」
ナイフにかかる力が強くなる。あなたの叫び声が大きくなった。
「ああああああああああああああ!!!!!」
「どうして、どうして教えてくれないのです?! 私の愛が足りないのですか!?」
愛してる、愛してる、愛してる
彼の言葉が私の耳元で溢れて零れる。
「ねえ、どうしてですの…?」
肩のナイフを抜くと、あなたが倒れた。地面に赤い血が水溜りのように溜まる。その血に触れて、自分の肌の白さに驚いた。ああ、私の肌はこんなにも白かったのか。
「シラ、キ」
擦れた声。虚ろな瞳が私を探しているのがわかった。
「シラキ、シラキ……」
あなたの口から赤い血が溢れた。私はあなたの血が溜まっているもとに跪く。あなたの顔を覗き込むと、あなたの瞳が震えていた。
「ごめん」
触れるあなたの手が私の白かった手に触れた。赤い血に染まった私とあなたの手が絡み合う。
「ごめん、シラキ」
「………」
「好きや」
愛してる、愛してる、愛してる
壊れたスピーカーが音を発さなくなった。
「…キン、さま…?」
私の耳からあんなに溢れていた彼の言葉が完全に聞こえなくなった。目の前のあなたの手が、赤い水溜りに落ちる。
「キンさま…? キンさま、キンさま」
虚ろな瞳は私を映している。金色の輝きは消えて、まるで彼のような真っ黒に。
「キンさま……」
気づいた時が最期
(スピーカーから音は消えた)
:あとがき:
鬱。
サーセンwww楽しかったですwwwww←
とりあえずカイの出番少なすぎてワロタwwwwもうちょっと頑張れ俺wwww
そんなわけで鬱展開は書きやすい。書きやすい。本当にすんませんでしたorzふひひwwwww←