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さてと、今更ですがヴァレンタインのお話を書きます。
大本命のエル王!!!!書きたかったから!!!書きたかったから!!!
そろそろテスト近いけどがんがる。がんがる・・・!!!
大本命のエル王!!!!書きたかったから!!!書きたかったから!!!
そろそろテスト近いけどがんがる。がんがる・・・!!!
バレンタインデー、その日の放課後。
「・・・ふう、さすが俺。これだけもらえたら上等だな。」
にやりと笑いながら、エルは机の上にあるプレゼントの山を見て喜びのため息をついた。
「でも意外だったな・・・ニコフとえもんがあんなにもらえるとは・・・」
自分の後ろにある2人の席を見る。そしてエルはプレゼントをもらった時の二人の顔を思い出した。
「・・・感謝、・・・する・・・」
驚いたような顔をして、顔の下半分をマフラーで隠して、呟くようにそう言った。
「もらえるとは、・・・思ってなかった・・・」
大量のプレゼントを見て、ニコフは呟く。そして、僅かに喜んでいるようだった。
「わぁ、僕に?」
驚いたような声を上げて、えもんは言った。そして、えもんはプレゼントを受け取ると「開けてもいいかな?」と控えめに尋ねる。
「・・・すごい・・・ドラヤキ堂の・・・高級品だぁ・・・」
目をキラキラと輝かせてえもんは喜んだ。子供のようにぴょんぴょんと跳ね回り、何度も礼を言う。
「本っ当にありがとう!!!」
さて、放課後のエルはと言うと、そのプレゼントを持って来た空っぽの紙袋に入れる。鼻歌交じりにエルは袋に詰める。その時、空っぽの袋から、1つだけ包装されたカップケーキを見つけた。
「・・・あ」
そう言って、エルはそのカップケーキを出す。茶色い色から、それがチョコ味なのがわかる。
「しまったぁ・・・すっかり忘れてた・・・」
「何がですか?」
エルの呟きに、誰かが反応した。エルが顔を向けると、驚いたような顔をした王がいた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わんどらぁ!?」
「はい?」
呼ばれただけだと思っている王は普通に返事をしていた。もちろん、エルが王を呼んだのはそんな理由ではないのだが。慌ててエルはカップケーキを自分の背中に隠す。
「何ですか?」
「・・・ああああ、いや何でも・・・」
「そうですか・・・。ところで、それ全部貰ったもの、ですか?」
王はエルの机の上にあるプレゼントを見た。エルは「ああ」と頷いた。
「へぇ・・・そうですか」
「・・・そうおうお前だって貰っただろ、色々。」
「はい、頂きました。」
そう言って、王は持っていた紙袋をエルの机に載せた。その中味はエルと同じように貰ったプレゼント。ただ、
「こちらと、こちら、あとこちらですね」
紙袋3つ分貰っていた。もちろん、エルの3倍である。いや、実質エルのプレゼントは結局紙袋の半分程度だったので6倍、だろうか。
「・・・どうしました?」
「い、いや」
「しかし、貰ったものですけど、やはり学校にこのようなものをもってくるのはあまりよくないと・・・」
ため息混じりに王が言った。その表情は困っているような顔をしている。
「じゃあ、あんまり嬉しくないのか?そう言うの貰って」
エルが尋ねると王は紙袋の中身を見た。
「・・・少し、困ります」
悲しげに、笑った。その時、エルは胸に冷たいものを感じた。悲しく、冷たいもの。
「そう、なんだ」
「・・・エル?」
「ん、いや、あれだよ・・・そう、だよな!」
そう言って、エルは立ち上がる。紙袋のプレゼントを見て、王を見て、笑った。
「お前、やっぱり真面目すぎるからな!そう言うのは素直に喜ぶもんだよ!!な!!」
「・・・は、はい・・・」
エルの強い言葉に驚いたように返事をした。そして、エルは「じゃあな!!」といつもより強めにそう言って、走るように教室を去った。教室に一人取り残された王は、ぱちぱちと瞬きをしていた。
「・・・はぁ」
悲しげに、エルはため息をついた。プレゼントの入った袋を見て、そして上を見る。
「・・・困る、か・・・」
結構頑張ったんだけどな、あのケーキ。なんてエルは思いながらプレゼントの入った袋をもう一度見た。
「・・・・・・あれ」
がさがさと袋の中をあさるが、エルは「ない、ない!!!」と叫んだ。
「何で?!なんで!!!ないんだ?!」
エルは何度も何度も袋の中を見たが、あのケーキがなかった。エルが生まれて初めて作ったお菓子、たった1人のために作ったお菓子。
「・・・ったく!!!」
エルは急いで学校まで走り出した。
「・・・まずいですね。」
教室にたどり着いたエルに、王はそう言った。いきなりいわれたエルはきょとんとした顔をした。
「ま、ずい?」
「これ、なんですか。」
王は食べかけのカップケーキをエルに見せた。エルはそれを見て「あぁ?!」と大声を上げる。
「なんですか・・・って、何で食ってんだよ?!」
「私宛でしたから。」
王の手には『王へ』と書かれているカードがある。それはもちろん、エルが書いたものである。
「・・・まずいって・・・」
「まずかったんですよ。貴方が作ってくれたのは。」
「なっ・・・!!!」
「こんな下手な字を書くのは貴方ぐらいでしょう。」
「下手って・・・!」
「あと、」
僅かに王は頬を赤らめ、小さく言った。
「ありがとうございます。」
「・・・え?」
「嬉しかった、ですよ」
「・・・王・・・」
うるうると瞳に涙をためて、エルは王に抱きつこうとした。そして素早く王はエルの顔面にひじ打ちをした。
(ところで・・・何で困るって言ったんだよ?)(いや、お返しが大変って意味なんですけど・・・)(・・・まぎらわしいよ、お前)(どうかしたんですか?)
:あとがき:
こんな感じでエル王。結構王が鈍感だと思うよ。結構?いや、激しく。
でも2人の距離は遠そうで近い感じが理想です。エルはバカで良いね^^
ちなみにエルのお菓子作りを指導してくれたのはジェドーラさん、ってね。
「・・・ふう、さすが俺。これだけもらえたら上等だな。」
にやりと笑いながら、エルは机の上にあるプレゼントの山を見て喜びのため息をついた。
「でも意外だったな・・・ニコフとえもんがあんなにもらえるとは・・・」
自分の後ろにある2人の席を見る。そしてエルはプレゼントをもらった時の二人の顔を思い出した。
「・・・感謝、・・・する・・・」
驚いたような顔をして、顔の下半分をマフラーで隠して、呟くようにそう言った。
「もらえるとは、・・・思ってなかった・・・」
大量のプレゼントを見て、ニコフは呟く。そして、僅かに喜んでいるようだった。
「わぁ、僕に?」
驚いたような声を上げて、えもんは言った。そして、えもんはプレゼントを受け取ると「開けてもいいかな?」と控えめに尋ねる。
「・・・すごい・・・ドラヤキ堂の・・・高級品だぁ・・・」
目をキラキラと輝かせてえもんは喜んだ。子供のようにぴょんぴょんと跳ね回り、何度も礼を言う。
「本っ当にありがとう!!!」
さて、放課後のエルはと言うと、そのプレゼントを持って来た空っぽの紙袋に入れる。鼻歌交じりにエルは袋に詰める。その時、空っぽの袋から、1つだけ包装されたカップケーキを見つけた。
「・・・あ」
そう言って、エルはそのカップケーキを出す。茶色い色から、それがチョコ味なのがわかる。
「しまったぁ・・・すっかり忘れてた・・・」
「何がですか?」
エルの呟きに、誰かが反応した。エルが顔を向けると、驚いたような顔をした王がいた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わんどらぁ!?」
「はい?」
呼ばれただけだと思っている王は普通に返事をしていた。もちろん、エルが王を呼んだのはそんな理由ではないのだが。慌ててエルはカップケーキを自分の背中に隠す。
「何ですか?」
「・・・ああああ、いや何でも・・・」
「そうですか・・・。ところで、それ全部貰ったもの、ですか?」
王はエルの机の上にあるプレゼントを見た。エルは「ああ」と頷いた。
「へぇ・・・そうですか」
「・・・そうおうお前だって貰っただろ、色々。」
「はい、頂きました。」
そう言って、王は持っていた紙袋をエルの机に載せた。その中味はエルと同じように貰ったプレゼント。ただ、
「こちらと、こちら、あとこちらですね」
紙袋3つ分貰っていた。もちろん、エルの3倍である。いや、実質エルのプレゼントは結局紙袋の半分程度だったので6倍、だろうか。
「・・・どうしました?」
「い、いや」
「しかし、貰ったものですけど、やはり学校にこのようなものをもってくるのはあまりよくないと・・・」
ため息混じりに王が言った。その表情は困っているような顔をしている。
「じゃあ、あんまり嬉しくないのか?そう言うの貰って」
エルが尋ねると王は紙袋の中身を見た。
「・・・少し、困ります」
悲しげに、笑った。その時、エルは胸に冷たいものを感じた。悲しく、冷たいもの。
「そう、なんだ」
「・・・エル?」
「ん、いや、あれだよ・・・そう、だよな!」
そう言って、エルは立ち上がる。紙袋のプレゼントを見て、王を見て、笑った。
「お前、やっぱり真面目すぎるからな!そう言うのは素直に喜ぶもんだよ!!な!!」
「・・・は、はい・・・」
エルの強い言葉に驚いたように返事をした。そして、エルは「じゃあな!!」といつもより強めにそう言って、走るように教室を去った。教室に一人取り残された王は、ぱちぱちと瞬きをしていた。
「・・・はぁ」
悲しげに、エルはため息をついた。プレゼントの入った袋を見て、そして上を見る。
「・・・困る、か・・・」
結構頑張ったんだけどな、あのケーキ。なんてエルは思いながらプレゼントの入った袋をもう一度見た。
「・・・・・・あれ」
がさがさと袋の中をあさるが、エルは「ない、ない!!!」と叫んだ。
「何で?!なんで!!!ないんだ?!」
エルは何度も何度も袋の中を見たが、あのケーキがなかった。エルが生まれて初めて作ったお菓子、たった1人のために作ったお菓子。
「・・・ったく!!!」
エルは急いで学校まで走り出した。
「・・・まずいですね。」
教室にたどり着いたエルに、王はそう言った。いきなりいわれたエルはきょとんとした顔をした。
「ま、ずい?」
「これ、なんですか。」
王は食べかけのカップケーキをエルに見せた。エルはそれを見て「あぁ?!」と大声を上げる。
「なんですか・・・って、何で食ってんだよ?!」
「私宛でしたから。」
王の手には『王へ』と書かれているカードがある。それはもちろん、エルが書いたものである。
「・・・まずいって・・・」
「まずかったんですよ。貴方が作ってくれたのは。」
「なっ・・・!!!」
「こんな下手な字を書くのは貴方ぐらいでしょう。」
「下手って・・・!」
「あと、」
僅かに王は頬を赤らめ、小さく言った。
「ありがとうございます。」
「・・・え?」
「嬉しかった、ですよ」
「・・・王・・・」
うるうると瞳に涙をためて、エルは王に抱きつこうとした。そして素早く王はエルの顔面にひじ打ちをした。
(ところで・・・何で困るって言ったんだよ?)(いや、お返しが大変って意味なんですけど・・・)(・・・まぎらわしいよ、お前)(どうかしたんですか?)
:あとがき:
こんな感じでエル王。結構王が鈍感だと思うよ。結構?いや、激しく。
でも2人の距離は遠そうで近い感じが理想です。エルはバカで良いね^^
ちなみにエルのお菓子作りを指導してくれたのはジェドーラさん、ってね。
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本命にはビターなチョコを。
なんてイチャコラしてるウチにエルはラリドラにプレゼントの半分を食いつくされましたとさ(笑)
エル王ー!!
鈍い王はカワユス!!
アホなエルはカワユス!!また、発展度合いが普通の三倍かかりそうな二人をこれからも見守り続けます
(・◇・)ゞ
王はお返しするのかな?
そんで、ジェドーラ!乙カレー(∪`
エル王ー!!


鈍い王はカワユス!!
アホなエルはカワユス!!また、発展度合いが普通の三倍かかりそうな二人をこれからも見守り続けます

王はお返しするのかな?
そんで、ジェドーラ!乙カレー(∪`

苦味の中に、愛情の甘さ。
「おれのちょこがねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」ってなってんだろーなー^^
ラリちゃんがもっしゃもっしゃ食ってるよ。もっしゃもっしゃ。
だから王が「しかたないですねぇー」って言って自分の渡そうとしてエルに「そんな同情ー!!!」と泣きながら食べると思う^^
鈍感な王とアホなエルの関係が安心^^ジェドーラさんは作って終わる・・・切ないバレンタイン(笑
ラリちゃんがもっしゃもっしゃ食ってるよ。もっしゃもっしゃ。
だから王が「しかたないですねぇー」って言って自分の渡そうとしてエルに「そんな同情ー!!!」と泣きながら食べると思う^^
鈍感な王とアホなエルの関係が安心^^ジェドーラさんは作って終わる・・・切ないバレンタイン(笑