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怪しげな創作メモ的な。版権・オリジナル、何でもあり。 このブログを見た後や同窓で公式サイトを見るのはご遠慮ください。
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今日の電凹に俺が泣いた。
侑 斗切なすぎます。どうして侑斗はここまでかわいそうな人なんですかっ!!

すげー今日は書きたいものがある。
侑 斗関係で良侑(良→侑的)と美姫ちゃんの侑 斗話。
あとは変 態会 談で思いついた浦の変 態話。

そんな訳で良→侑を書こうと思います。

もしもあの時、僕の手が君の手に届いたなら
「あら、良ちゃん?」
にっこりと笑った姉さんが僕に声をかける。その笑顔はとても輝いている。
ミルクディッパーは姿を変えて、花時計という全く別の喫茶店になっていた。尾崎さんや三浦さんといった常連の人々の姿もまた、今までとは別のもの。
姉さんの笑顔も、違うんだ。
「どうしたの、ぼーっとして。」
「う、うん・・・何でもないよ」
「そう・・・。でも、そんな風にぼーっとしていたら幸運の花は、咲かないわよ?」
少し悪戯っぽい笑顔を浮べて、姉さんが言う。違う、違うんだ。
「・・・そうだね。」
僕は笑って、そう言った。

もしもあの時、僕の手が君の手に届いたなら
目を閉じるたびに、侑 斗の消えてゆく瞬間の微笑が浮かんでくる。
「デネ ブを、よろしく・・・」
必死で走って、彼に手を伸ばして、そして宙を掴む。
何もない空間に、何も残らない。
残ったのは空しい空白感。そして、それはあるはずのない感情。
「存在しない時・・・」
空を見上げて、小さく呟く。何故、彼が消える必要があるのか、僕にはわからない。
そして、彼自身もまた、その理由がわかっていないはずだ。
戦うだけ・・・それが、彼の目的。
「良太郎!」
明るい声。顔を上げると、デ ネブが走ってきた。
「いや、どこ行ったかと思ったぞ!」
「デネ・・・ブ・・・」
僕が契約としたという、イマジン。本当は僕ではなく『桜井侑 斗』が契約したイマジンなのに。
「どうしたんだ、良太郎?」
「ううん、何でもないよ。」
もしもあの時、僕の手が君の手に届いたなら

デ ンライ ナーに着くと、不安そうなハナさんがいた。僕と記憶を唯一共有する人。
「良太郎、顔色悪いよ・・・」
「大丈夫・・・だよ。」
にこりと笑ったつもりだけれど、ハナさんの表情からそれが出来ていない事がわかった。
「良太郎のせいじゃない」
何度と聞いた言葉。けれどそれは、僕を締め付ける言葉なんだ。
「うん」
そして頷く。隣にいるデネブがわかっていない様子で、僕とハナさんをきょろきょろと見る。
「良太郎・・・?」
「何でもないよ。」

もしもあの時、僕の手が君の手に届いたなら
「良ちゃん、ねぇ?どうしたの?」
「え?」
「何か、悩みでもあるの?」
姉さんが僕の前に座って、じっと見つめる。
「心配よ、最近ずっと良ちゃん暗いもの。」
「何でも、ないよ」
例え説明しても・・・姉さんにわかるはずがない。もう失われた時。
「そう・・・?でも、変よ。何で、そんなに悲しそうなの?」
「姉さん・・・」
もう、忘れられた記憶。
「思い・・・出してよ・・・」
「何を?」
きょとんとした表情で、姉さんが言う。わかっている、姉さんは何も忘れていない。
「・・・ごめん・・・何でも、ない・・・」
「・・・そう。悩みがあったら、何でも言って。ね?」
にこりと微笑む姉さん。悲しみも何も感じさせない純粋な笑顔。

―――姉さん!!!!!
あの日のことも、忘れている。
―――桜井君用のメニューよ。
あの日のことも、忘れている。
―――こうすれば、おいしいでしょう?
あの日のことも、忘れている。
いや、違う。
ただ、失われただけ。

もしもあの時、僕の手が君の手に届いたなら
もしもあの時、僕の言葉が君に届いたなら
もしもあの時、僕が―――
「侑 斗!!!!!!」
僕が、助けられたなら・・・
君を助けられたなら・・・

「侑 斗・・・」

この名が君の耳に、届くのなら・・・





:あとがき:
本当に侑 斗は切ない。自分の文章じゃ表せないけど、良太郎は相当悲しんでると思う。
だって、一緒に時の運行守って、せっかく仲良くなれそうだったのに・・・かな。
あくまでも良→侑。恋愛感情、というよりも仲間以上友情未満、見たいな感じ。
切ないなあ侑 斗・・・でも1番切ないのはデ ネブが忘れていること。良太郎のことは、野上!って呼ばなくなって良太郎!って呼んでると思う。
それを聞くたびに良太郎自身はすごく悲しい思いをしてる。
「僕じゃなくって、それは―――」
そんな風に思ってたらいいなぁ。
あくまでも妄想。俺の妄想。
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コメント
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無題
もれしぬ。

やあ先日は無茶ぶりに想像以上のアッパーを返してくれてありがとう!マジ参った!

U斗は切ないよね……。
デネブが「良太郎、友達は大切にしないと……ん? してるよな。おれは何を言ってるんだ?」とか「良太郎、椎茸もちゃんと……食べてる、よな。どうしたんだおれ?」とか言ってたら、もっと切ないよね。
更に言うなら、良太郎に侑斗がいなかった事になっている記憶もあったらもっともっと切ないよね。

U斗萌!!
三上 2007/10/29(Mon)21:22:24 編集
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