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猫に素敵な小説頂いたのでお礼をっ!
ってな訳で兄レミです。レミ→兄→レミみたいな感じ(でも両思いではない←重要)
何ていうか、二人ともお互いのこと大切すぎて触れない感じだよね。触れたら終わってしまう、見たいな。

「ボス、入りますよ」
 ドアの向こうから「どうぞー」という相変わらずやる気の無い声がする。そして、私はドアを開けて部屋に入る。机に向かって、書類を見つめる彼。先ほどの声が嘘みたいに真剣な顔(だけれど本人は自覚が無い)(普段の表情が本物なのか、こっちが本物なのか・・・)。
「ボス、この書類ですが・・」
「あ、それー?面倒でしょ、いいよその山に積み重ねといて」
「え、ですが」
「いいから。大丈夫、今日で全部終わらせるから」
 にっこりと微笑む彼。やめてください、なんて言えなかった(言ったら不機嫌な顔をされてしまう)(たまには重労働の苦労を知ってください)。彼から仕事を奪うことは、誰にも許されはしない。そう考えていると、彼が私の頭を優しく撫でた。意識外の出来事に、私の反応は遅れてしまった。
「大丈夫」
 そう言われて、彼の顔が一気に近付く。そのまま彼の唇が、私の額に静かに触れた。暖かく、そしてとても優しい温度。
「ボス、そういう行動は慎んでください」
 ただ、それしか言えなかった。彼が私に対してこのような事をするなんて(何故、嬉しいはずなのに苛立ちを感じていた)。
「どうして?」
「大勢に触れたそれが私に触れるのは不快です」
 知っている、彼が仕事の為ならなんでもする事を。彼が仕事の為なら死んでもいい事を。故に、私の感情は無意味だと知っている。知っている、知っているのに
「レミナ」
 彼の言葉が私の耳に届く前に、私の言葉は出ていた。
「ボス、私は、」
「悪いけど、僕はそれを望んでいないよ」
 この言葉で、傷つくほど私は、脆くない(脆かったらこの世界で生きていけない)。脆くなんて、ない。ああ、涙腺の弱さが知られてしまう。いっそ、ここで泣いてしまえば、貴方は私に気付いてくれるでしょうか?なんて、私は勘違いした悲劇のヒロインだ。
 こんな風になるなら、最初から私をここに存在させてくれなければいいのに、なんて八つ当たりを心の中で叫ぶ。ファミリーから外すこと、彼にとってそれはただ私に一言言うだけのこと。けれど、彼はとても優しい人。あの唇と一緒で、彼はとても優しい(その優しさに甘えている)(自分が、とても憎い)。
 彼は何時の間にか私を見つめていた。その表情は、私を憐れむようなもの?それとは違う、何か悲しげなものを感じた。やめてください、貴方にそんな思いをさせたなら、私は死んでも構わない。
「さ、仕事の続きをしようか。お互い忙しいだろ?」

A vicious circle
知っている、だから、何も言えない。




:あとがき:
大人な文章書きたいなあ・・・。猫ってすごいセンスが良くて羨ましい、ぜ。
あんな感じに書きたいけど、自分が書くと感情的になるからなあ・・・というより感情的なキャラクターしかいない・・・大人がほしい!!
そんな訳で、お礼というかお礼と言えない・・・うぉお、ぐぉめんなさぁぁぁぁぁい!!(第4話)
そんな感じ。
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