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久しぶりに話を書こうかと思います。
版権書こう。うーん、何がいいかなぁー…
ってわけで今回は浦桃。ちょっと悲観的浦でいこうかな。


「嫌いだよ、お前のこと」
 そう言って、赤い目をもつ彼は僕を睨んだ。その赤色の中に僕の表情が写っている。
 彼は、何故そんなにも僕の事を嫌うのだろうか。そんなに嫌われる理由はないと思う。けれど、彼は僕を極端に嫌う。
「何で?」
 僕が尋ねると、彼は苛立ちを吐き出すようにため息をついた。
「お前みたいに自分嫌ってる奴は嫌いだ」
「僕が、僕を嫌ってる?」
 その言葉の意味がわからなかった。どういう意味で、彼は言っているのか、わからない。
「先輩、」
「見んなよ」
 彼が、視線をそらす。僕の表情は彼の瞳から消えた。そして、彼は僕を見ないように、下を向く。
「ねえ、先輩…」
「なんだよ」
「僕が嫌い?」
「嫌いだ」
 そうなんだ、そっか。
 そのとき気付いた、僕は容易く手放そうとしていた事を。
「先輩」
「あ?」
 僕は、彼の事を忘れようとしていた。
「嫌いだよ、僕は」
 僕は、彼を消し去ろうとしていた。
「こう言う僕が」
 僕は、彼を手放そうとしていた。
「…そう言うところが嫌いなんだよ」
 彼はそう言って、僕の手をとった。暖かな彼の体温が、手を伝わって僕に暖かさを与える。
「僕はね、誰かに本気になるつもりはないんだよ」
 僕の言葉を聞いた瞬間、彼がとっている僕の手が痛覚を伝えた。
「痛い」
「知るか」
「何で」
「知るか」
 彼の赤色に、再び僕の姿がうつる。僕は、とても間抜けな顔をしていた。
「先輩、痛い」
「ああ」
「ねえ、僕は先輩が好きだよ」
「それは本気か」
 彼が、睨む。
「わからないよ、僕にも」
 それがわかればいいのに。僕は、どうやら本心を見せたがらないようになってしまった。捻くれ者だ。
「なら」
 手に感じていた痛みが消える。目の前の彼が、僕を見つめる。
「いっそ俺のこと嫌いになれよ」
「それは…」
 きっと無理だろう。
「無理だよ。」
「無理なら、お前、俺のこと忘れるな」
 俺の事を消し去るな
 俺の事を手放すな
 …まるで僕の心を読みすかしたような言葉を、彼はさらさらという。
「…お前、本当に自分が嫌いだろう」
「うん」
「俺のこと、好きって言った感情も嫌いか?」
「…」
 きっと、それは嫌いになれない気がする。
「先輩」
「あ?」
「…好きだよ」
 僕が言うと、彼はやっと笑顔を取り戻した。
「バーカ」


:あとがき:
びみょー!!!!!!!!!!!!!!!
ってかやっぱり浦は受けな気がしてきたにょろげほんげほん
ともかく、桃浦になりそう。いやいやいやいや、桃月さんは断然桃総受けだから!!
そんな感じ。
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