忍者ブログ
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
[07/09 U4]
[06/29 かのん]
[02/04 U4]
[01/29 U4]
[09/11 こぎつね☆]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析
怪しげな創作メモ的な。版権・オリジナル、何でもあり。 このブログを見た後や同窓で公式サイトを見るのはご遠慮ください。
[162]  [161]  [160]  [159]  [158]  [157]  [156]  [155]  [154]  [153]  [152
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

という事で、昨日お誕生日だったみんきィに捧げます。
以前紹介は書いた並盛中の生徒会副会長の女の子、中川美咲ちゃんと山本の話です。
多分山美って感じで。

 彼がきっと一番普通の生徒だと思う。けれど、どこか抜けてるし成績もあんまりよくない。この間、追試を受けている彼の姿を見た。
「あのー」
 私と彼の接点はほとんどない。あるとしたら、私が雲雀恭弥を指導しているところを彼が見かけている、というぐらいなのだろう。確実に、私は彼のことをそこまで知らない。
「すみません」
 彼は野球部に所属している、という事は知っている。一年でレギュラーの座を得た彼の姿はとても立派だと思った。彼がホームランを打った姿を見たとき、野球を知らない私でも少し感動してしまった。
「中川さん」
「先輩って言いなさい!」
 私は声の聞こえた方を振り向いて、彼の姿を確認する。いつもと同じ、へらへらした笑いを浮べている。
「あ、すみません…中川先輩」
 彼の方が身長は高い。けれど、私のほうが年上である。大体、学校内で先輩に「さん」付けだなんて失礼じゃないかと思う。先輩後輩関係をちゃんと考えるべきだ。
「それで、どうしたんですか、山本くん」
 私は見上げるように彼の瞳を見る。ちょっと悔しい気がする。
「えっと、中川先輩今日誕生日ですよね」
 その言葉に私はつい「は?」と間抜けな声を出してしまった。
「え、はい。そうだけど…でもなんで君が知っているの?」
「その、人に聞いたんで」
「そうなんだ…」
 けれど、彼が私の誕生日を知って、どうするつもりなのだろう。
「それで、これ」
 彼はポケットの中から小さな箱を出した。プレゼント用に包装されたかわいいものである。
「これ?」
「中川先輩に」
「何で?!」
 私の声を聞いた彼は驚いたように目を大きく開いている。「何でって…誕生日だから」と小さく呟いたのが聞こえた。
「誕生日にプレゼントを渡すことって駄目っすか?」
「いや、えっと…あぁっ、校内に学習と関係ないものは持ってこないの!」
 言葉が思いつかなかったので、私はそう叫んだ。彼は困ったような顔をして、「うーん…」と唸っている。何を唸っているんだ。
「じゃあ、」
 唸るのをやめた彼は突然明るい顔をして、私を見た。そして、そのまま腕を掴む。
「へ?!」
「外に出ればいいっすよね!」
 彼は私を突然引っ張り、どこかへと走り出す。彼の速さに少しこけそうになりながら私はその勢いについていく。
「ちょっ、ちょっと?!」
「何っすか?」
「もうちょっとゆっくり…!」
「無理っす!」
 一瞬私を見て、彼はにっこりと笑った。女子生徒が彼のことを見てかっこいいと言っていたのを聞いたことがあるけれど、その笑顔を見たら理解できた気がした。くそう、かっこいいな。
「無理って…?!」
 彼に引っ張られるまま、私と彼は校舎を出て校門を抜けていた。
「これで受け取ってもらえますよね!」
 子どもみたいな笑顔を浮べて、彼は言った。そして、再びポケットからプレゼントを取り出して、私に向ける。
「受け取ってください!」
「えっ、えぇ・・・」
「校内じゃないですよ、ここ!」
 彼がそう言うけれど、い、いや、だからその…………色々言いたいことがあるけれど、ありすぎてどれから言えばいいかわからない。
「あ、ありがとうございます…」
 断る理由もない。私は、彼からプレゼントを受け取った。
「開けても、いいですか?」
 私が尋ねると、彼はにこにこ笑って頷いた。まるで犬だ。
 箱のリボンをほどいて、箱を開けると中には銀色の鎖のネックレスが入っていた。
「か、わいい…」
「試しにつけてください」
 そう言って彼は箱からネックレスを取り出して、ネックレスを私の首につける。ちょっと恥かしい気がする…。
「似合いますよ、美咲先輩!」
 さりげなく私の名前を呼んでいるけれど、ああ、先輩ってついてるから許してしまう。
「あっ、ありがとう…ございます…」
 にこにこと笑う彼の顔。ちょっと、直視できなくなってしまったではないか。

Happy Birth Day !
(っていうか上履きのまんま来てるじゃないの?!)(あ、履き替えるの忘れてた…)



:あとがき:
美咲ちゃんがツンデレ^^さーせんww
とりあえず、お誕生日おめでとうございますっ!!!うへへ、おめでとう!
山本夢なの?!コレって山本なの?!orz本当にごめんなさいorz
でも書いてて楽しかったーうへへ^^

そんな感じ。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
この記事のURL:       
←←   私が知らない  HOME  黒と銀   →→
忍者ブログ*[PR]