あなたはきっと知らないでしょう
わたしの孤独に耐える心

あなたはきっと知らないでしょう
わたしが独り口ずさむ歌

暗闇でもなく溢れる光の中
憧れと妬みの間に揺れるわたし

醜い、醜いわたしの心
いっそ孤独なら感じないと思ったのに

わたしは一人
わたしは独り

あなたは知らない
わたしはひとり

この歌を口ずさむとき
隣にあなたがいる喜び

あなたはきっと知らないでしょう
わたしがあなたに抱く感情

あなたはきっと知らないでしょう
わたしがあなたを思う気持ち

許してなんて、
言わないから

明日の空を見せて
夢の中を舞いたい

滅ぶ世界はがらくた
あなたは月に触れる

許してなんて、
言わないから

あなたの側にいたい
あなたの夢にいたい
あなたの顔を見たい
あなたの空を知りたい

舞う花の行方は
誰も知りはしない

空を見る人は
私を知りはしない

色褪せる世界は
私を置いて行く


許してなんて、
言わないから

私のことを忘れないで

月に触れたあなたは
新しい道を歩み出した

メモリー、
私に教えてよ

忘れ去った数列
単語だけが全て
文法はいずこへ
方程式の解は零

記憶は残る
私の中には、
この歌しか残らない

メモリー、
私に教えてよ

優しい嘘も
悲しい事実と
苦し紛れの歌を
安っぽい貴方の声で

メモリー、
私が消えてゆく

貴方なら
わかるでしょう？
水におぼれる
私の愚かさが

手を伸ばして
私を助けて

メモリー、
最後に残るのは

メモリー、
貴方の温もりなんて

皮肉すぎるわ

それでも朝はやってきて
私に強い日の光を当てる

昨日の雨みたいな悩みも
昨日の曇みたいな憂鬱も
この強い日の光は
連れ去ろうとしてしまう


それでも朝はやってきて
私に目覚めを強要してくる

いつまでも眠りたいの
いつまでも夢見たいの
この強い日の光は
そんな願いを許さない


さあ目覚めの時だ、って
カーテンから日の光が射す

まだ寝かせて頂戴、って
私の寝ぼけた声はむなしく消える

日の光は無駄に強くて
私に目覚めを誘うのよ

怖くて怖くて死んでしまいそう！
独りの夜なんて過ごしたくないのに
日は昇りいずれ沈んで
独りの夜は私に近づくの

助けてヒーロー！
私はもう泣きそうなのよ
夜の黒を見る度に
私の目には涙が溜まってるの

助けてヒーロー！
私はもう死にそうなのよ
首にいっそ赤を残して
独りじゃあないって教えて


悲しみを忘れてしまいそう！
こんな毎日の中で愛も哀も忘れて
涙も出なくなってしまって
私はもう何もわからなくなってしまうの

助けてヒーロー！
あなたのこともわからなくなりそう
愛してくれた気持ちも
この手からこぼれ落ちるの

助けてヒーロー！
私の存在を教えてほしいわ
ここにいるの、って
あなたに強く抱いてほしい


助けてヒーロー！
私の愛はそこにあるのよ
あなたのことを愛してるって
私の存在はここにあるって

助けてヒーロー！
私の首に赤を残して！
唇の熱はもう無くなってしまった
耳元に優しく吐息を残して！


あなたというヒーローしか
私を救うことができないの


ヘルプミー、ヒーロー！