君が思うことはきっと僕には理解できない
僕の望むことはきっと君には理解できない

故に
君との距離は常に開き続ける

歩む先には何もないかもしれない
歩む先には道がないかもしれない

どう歩いても僕らは同じような道しか行けない
どう足掻いても僕らは同じように生きれない
僕らの先にはきっと同じような結果しかない

それなのに、君は
手の中にあるたくさんの輝きを持って
何度も何度も無くしても手に入れて
何度も何度も笑って泣いて
無くしたことすらゼロにして

君が思うことはきっと僕には理解できない
僕が望むことはきっと君には理解できない

歩む道が違うのは知っている
知っていても手を繋ぎたい

君にはきっと理解できないだろう

駄目だと知っていても
体が動き出し
声が震え始め
瞬きが止まらず

やめてくれと叫ぶことも出来ない

体が震えて
声が震えて
瞬きが揺れる

もう一度、と君が言う
もう一度、もう一度、と君が言う

もう無理だ、と私が言う
もう無理だ、もう無理だ、と私が言う

何度も何度も繰り返し
何度も何度もやり直し

駄目だと知っていても
私は

目を背けるしか出来ない

それが最後と言うのか
その時の私は知らなかった

そして君が一歩ずつ歩き出して
私はそれを見送るだけだった

そして私から離れはじめて
君は一度も振り向かなかった

また会えるかなという問いに答えず
君の未来は広がるけれど

また会おうねと希望を言ってみたけど
君の明日は続いているけど


私は
私の明日は
私の未来は…

いそがしい、いそがしいとあなたは言う
またぱたぱたと走って忙しそうね
一体何をしているの？なんて聞けなくて
またぱたぱたと走って大変そうね

ほら、今日は何の日って尋ねると
ああごめんって居なくなる
ほら、昨日は何の日って聞くけど
ああごめんって笑っている

いそがしい、いそがしいとあなたは言う
一体何をしているの？なんて聞けなくて
そう笑うあなたに不安になるけれど
そう笑うあなたが意外と好きだから

ぱたぱた走って忙しそうね
私の誕生日だけは忘れないで
ぱたぱた走って忙しそうね
二人の記念日は予定を空けて

なんだかんだ言いながら、私もあなたに聞けないのよね
だってあなたは忙しい人だもの

だってあなたは私が好きだもの

見たくないそんな顔
あたしをみて笑っているのでしょう？

忘れたくないあの声
なのに声をかけてはくれないつもり？


あたしが隣にいたら都合が悪いみたいね
わかってるわ、あっちに行くわよ

あなたがここにいられると都合が悪いの
そうよね、あっちに行かないでしょ


あなたはあたしを手離さないくせに、あたしを見ていない
そんなの、ずっと前から知ってるわ
だから離れようともがいているのに、あなたの力は強くなる
なにがしたいのよ、なにを望んでんのよ
あなたはどうしてあたしを苦しめたいの


だからもう、終わりにしましょ
あなたの顔も声も
忘れられないままに
もう、終わりにしましょ
もう、終わりましょ
もう…終わってよ…